万能の天才、ダヴィンチの手記より

レオナルド・ダ・ヴィンチは「万物の天才」として有名である。

正真正銘の偉人とされる人物だ。

しかし僕たちはあまりにレオナルド・ダ・ヴィンチに関する知識をもっていないのではないか?

そう考え、彼について少しでも実際の観念を持つために「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」を読んだ。

僕はそれを読む前は彼を偉人として漠然と尊敬もし、天才たるゆえんをその作品に見出していた。

作品を見るにしても、この手記における記述を読むにしても彼の生きた時代背景や現在との時の隔たりの実質的な感覚をもつ必要があるのだが、それが難しいため正当な評価を下すのはほぼできない。

だからあくまで手記を読んだ印象である、作品も同様である。

モナ・リザであれば世間的な評価によるところが多くもはや価値観の意味での自分の目だけで見ることはできない状態だ。

レオナルド如何の前にこの上下巻はどうだろう。便宜的な分けられ方がされているわけだがこれは退屈だった。

上巻には人生論と文学論、絵画論が含まれており、彼の人生に対する鋭い視点や世界を正確に捉える観察力を知ることができとてもよかった。

彼は絵画を文学よりも上位においている。

それというのは絵画は現実を超えたものを人類の眼前にまさにありありと現すことができるからだという。

文学というのは文字によるものであり、文字というのはこの世界において二次的な役割であるから、それによる表現はやはり自由度を失う。なるほどそのとおりだ。

下巻は退屈だった!

これを楽しんで読み進められる人はどんな人なのだろう。

科学論にしても正しき科学論ではなくして、確かに正しい理論、現在にも通ずる概念もたくさん含まれている。にしても現在との隔たりを自分なりに補正しながら読まなければならない。

しかもそれが現在の大方既成概念によることなのだ。知識欲を満たすものではなく、レオナルドの観察眼や思考、想像力の一端を見ることができるだけだ。

ただ普段感じることのない天才と呼ばれる人の「天才」に触れることができる。

論理的思考と、鋭い洞察力、観察力、集中力。

彼は実験を、すなわち結果を重視した。

実際に存在する鳥をよく観察することで飛行するための手がかりとした。

それは現在の僕たちにとって有益な発想である。

すでに今の世界は計算による数値的な理解である。

しかしよく観察し、実際に起こっていることに対する的確な分析が必要であることは原発事故でも明らかなように今必要な人間の力であるが、そのことを教えてくれた。

有名ではないが、惹かれた絵画があったので載せておく。
http://blogs.yahoo.co.jp/tctbx135/31530838.htmlから転載

マグダラのマリア (レオナルド・ダ・ビンチ16世紀初頭)

img_1623320_31530838_1.jpg

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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