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アンドレ・ジイド 『背徳者』

アンドレ・ジイドを知ったきっかけはなんだっただろう。

店頭においてあった『狭き門』だろうか、ランボーの作品を読んだときの解説中に名前が挙がっていたのだろうか。

なんにしてもジイドは僕の中でいずれは読まなければならない作家であった。

今回なんでもいいから買おうと思って買ったのがこの『背徳者』だった。

買ってから作者がジイドだと知った。普段そんなことはないのだが今回はある意味適当に本を選んだ。

一応説明書きを読み「書物と廃墟しか知らない成年が病気になり、そこから回復し、生に目覚め、背徳していく」という文句に惹かれた。

僕が期待していた内容は「背徳者」というくらいだから放蕩の限りを尽くし、もっと過激さがあるならば、殺人や姦通などそういった文字通り神に背く行為とその魂の葛藤が描かれるというものだ。

しかし、実際に読んでみるとまったく過激ではない。

「背徳者」と言いうるかも意見が分かれそうなくらいである。

そして全体的にバランスがとてもよかった。

さまざまな土地がでてくるがその描写がある程度鮮明だったし、適度に主人公はその土地と交わりを持つ。

主要な3人以外との人物とのやりとりはあっさりしていてまどろっこしくなかった。

さて、その主要な3人は主人公、マルスリーヌ、メラルク。

主人公は自我を深く解き明かそうとはしない。表面的なだけのようなきがした。

若い感じだ。中身がない。現代のように頼るべき概念を失っている状態と通ずるものをかんじた。

現在の鮮やかさに薄れる過去、未来の不確定さによって害される現在。

大きなまとまりの中で自分を抑えて大きな流れにのることが生を尊重するというのか。

芸術はいままで美を見出されていなかったものを先立って見出すこと。

こういった人生に関する有益なエッセンスがちりばめられていることもこの作品のすばらしいとこだろう。

僕たちには自分自身を自分の意志で働かせることができるが、意志はその向かうところを意志することはできない。

信仰というと大げさかもしれないが、この世界や感覚、意思というのは僕たちの力にはあまりにもあまりある。

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プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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