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恋愛という茶番について


男は利害を見極めて野心を抱く動物である。そして、その本性をあらわにして浮世の闘争と喧騒のなかに身を置く生き物なのだ。だから、恋愛は青春期の装飾か、あるいは幕間に歌われる歌ぐらいにしか思っていないところがある。男は名声と富を求め、世間の注目を集めようとし、他人を支配しようとする。しかし、女性の一生涯は愛情の歴史だ。心情そのものが女性の世界である。そこにこそ女性の野心が支配権を握ろうとし、隠蔽された財宝を探し求めようとする強欲が渦巻いているのだ。女性は愛に殉じて生きようとし、全霊を愛の交易にかける。だから、その愛が破綻すれば万事休すとなる。つまり、心の崩壊を招くことになるからだ。   『スケッチ・ブック』 アーヴィング著より



 わたしにとって人を好きになるということは恥辱であった。それは執着であり、己の未熟を意味していた。しかし巷では誰かを好きになることは当たり前のことで、それは大いに賛美されている。毎日著名人の色恋沙汰がワイドショーをにぎわしていて、一般によく受けるようだ。誰が誰と結婚しよいが不倫をしようがどうでもいい。ばかばかしい。

異性であるというだけで、同じ人間であるのに特別な感情を差し挟むことの方が私には不自然だ。男の自慢話ほどつまらぬものはないが、女の話はちっとも面白くない。男と付き合うには何か共有できる目標が必要であるし、女と付き合うには自分なりの目的が必要である。そして私が目標とし、目的とするところのものは、自己完結の傾向があるので基本的に私の生活には他者は必要不可欠というわけではない。ゆえに、私は孤独なのだし、人生は孤独なのである。実際、共有できる目標や女を伴わねばならぬ目的の方が少なく、自己本位で相手を付き合わせるか、ほだすか、利用しているかなのだ。しかし、どうも女性はそうではない。恋愛のプロとでもいおうか、彼女らは独創的に恋愛をつくりだすことができる。男にとっては不毛にみえる大地から恋を芽生えさせることもある。彼女らの恋にはきっかけとなる瞬間があるが、男にはそんなものはない。一目ぼれはしても、恋に落ちることはないのだ。

私は異性とは距離をとる。恋愛という茶番に付き合わされる危険を遠ざけるためである。男が業務や事務に関わりなく女と口を利くのは下心以外のなにものでもない。脳の構造から全く異なる、異性のわけのわからない話を聞いて楽しいのは性欲にまつわる感情が満足させられるからに過ぎない。異性に対する特別な愛という感情は私も認める。しかしそれはある程度の距離を保ったうえでなければ成り立たない。「いきの構造」で言われるように、二元性が保たれる必要があるのだ。私は相互に方向をもつ媚態ではなく、自己を離れたところにある異性を大切に扱い、思いやることで真の愛とやらが実現できるのではないだろうか。

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No title

恋愛は、恋する者にしか浮かばない問いで、
恋する者にしか答えられない答です。
自問であり、自ら答えるしかない問いで、
答えようとする者だけが問う問いになります。
恋をしたときに問い、感じて、
考えればいいと思います。

青梗菜さんへ

コメントありがとうございました。

なるほど。恋を語る資格なしですね。
だから批判的に見たくなるのかもしれないです…

No title

僕は、1月7日のエントリが好きですよ♪
どちらもhajimeさんが持っている一面なのでしょうけどね。
僕の好みから言えば。

青梗菜さんへ

こんばんは。
コメントありがとうございました。度々のご訪問大変うれしく思っています。

ブログ記事は実験的な要素も多分にあって、こんな観点で描いてみたらどうだろうか?などと考えながら書いたりしますので、こういう意見はとても参考になり、また貴重でもあります。気に入ってもらえた要素はどんなところにあるんでしょうか?なんて聞くのは野暮ですね。ムーディーな雰囲気かな?やや落としたトーンかな?いろいろ考えています。よりいい記事が書きたいと思いますから。

詩が書けるってすごい才能ですね、うらやましいな。
プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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