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群像の舞台「山下公園」 中華街のレジェンド「萬珍楼」

山下公園は舞台のようだ。そこには様々に人間模様が描かれる。行き交う人々の一人ひとりが自分に与えられた役割を演じるためにその舞台に上がる。そして役割を終えると静かにそこを降りる。大空と横浜湾を背景としたその舞台にはちゃんと観覧席まで設けられている。通路に並べられたベンチである。横浜ベイブリッジは絶えず蜃気楼の中で震えて見え、大桟橋にはときどき豪華客船が到着するが、氷川丸はずっと山下公園を見つめている。

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私たちはその舞台が佳境に入るところ、つまりにぎわうときに席をしめるべく、会場近くの売店でフレッシュネスバーガーを買い、氷川丸近くの特等席を陣取った。私の住む地域にはフレッシュネスバーガーはなく、すこし街のほうに出れば一軒だけ店舗のあるのを知っている。しかし、わざわざ食べに出かけることはなかったから、この機会にフレッシュネスバーガーを食べられたのは私の楽しみを倍増させた。最高の舞台を見ながら食べるハンバーガーは格別に決まっている。フレッシュネスというネーミングに私はプライドを感じたし、店づくりからして明確なコンセプトがあるようで利用するのに心地よかった。そして包み紙をひらくと期待以上の香ばしいかおりが立ち上った。私も彼女も大きく口を開け、一思いにかぶりつく。食べごたえがあり、しっかりと肉の味がする。うまい。

臨海公園というと味気ないイメージがある。どのように使うのかいまいち見当がつかない遊具や場にそぐわないオブジェがあったり、芝の手入れがなされずに、風が我が物顔に吹き荒れ、とても憩うことができないといったところもある。けれど山下公園は開放感があり、のんびりとした時間が流れ、まるでニューヨークのセントラルパークのようだ(私はもちろんニューヨークにいったことはない)。おしゃれな役者が集い、思い思いの時間を過ごすこの空間は昔も今もきっと横浜の象徴なのであろう。人工的な公園であるにも関わらず、人の息遣いや体温を感じることができる稀有な場所であるかもしれない。横浜が独特な文化を形成し、人々にとって魅力的に映るのはそこを流れる時間が、その時間を創る人々が東京から一歩引いたところで日本の発展と成長を眺め、それゆえに考察できるからではないだろうか。

昼下がり、人影はまばらになり、舞台は閉演といったところであった。それからは極々普通の横浜観光。夕食はこちらの横浜中華街にある『萬珍楼』。

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萬珍楼はもしかしたら中華街で最も目立つところにあるかもしれない。中華街の一等地といっていいだろう。ここを訪れた人の多くはこの迫力満点のけばけばしいとさえ思える、料亭とは別種の店構えに注目せざるをえないであろう。文明開化が起こり、横浜が急速に変化していった、明治時代に看板が掲げられたという当店はまさに中華街のレジェンドとでもいおうか。両親から―私はまだ幼かったようで記憶にないのだが―家族みんなで『萬珍楼』で食事をしたことがあるという話を聞いたことがあり、その存在は知っていたが、どうして大層立派な建物である。入店すると迅速な対応を受け、比較的簡単に中華を堪能することができた。有名店であり、人気もあるようで混雑していたものの、順序良く、手際よく給仕される品々とおそらく日本人好みに調理された刺激はおさえられた安定感のある味で、またチャーハンや野菜炒めをはじめとする定番品目が充実しており、わかりやすいメニュー作りで気軽に本格中華が味わえる。価格も比較的リーズナブルでボリュームも十分ので単品、コースいずれでも満足できる。中華街を代表する名店であることは疑いようがなかった。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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