東京とは異なるベクトルで成長していく京都

四条通を少し歩くと「花見小路」という町屋の並ぶ路がある。金沢の茶屋街と似た風景ではあるが、やや現代的というかモダンな色調を持っている。思い出してみると、犬山城や岐阜城の城下町、それと高山の古い町並み(高山の古い町並みも城下町であったらしい)もどこか似通ったところがあるが、前者の城下町はさほど洗練された雰囲気はないし、後者は雪に映えるためであろうか黒色でもって統一されておりまた異なったかんじである。

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突き当たると臨済宗総本山建仁寺の境内になっていて、そこを折れてしばらく行くと、今度は「石塀小路」という小道に入り込む。

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石塀が織りなす別世界が広がる。土塀と違ってなんとなくよそよそしさがあって、静寂を楽しむことができる。幼少のころ、薄暗い裏道を発見すると心躍らせて入ってみたものだが、大人の裏道、そんな感じがする。特に見るものも取り立てるものもないから観光客も少なく、住人も多くない。ひっそりとしている。今回の京都旅で印象に残った風景の一つ。たしか、ねねの道まで続いていて、石畳と石塀からなる小路が続くだけではなく、高級旅館やみやげ屋の脇を抜ける道もあってなかなか楽しかった。漱石ならばどんなふうに表現するのだろうか、僕には表現すべき言葉がみつけられずただただ嘆かわしい。

そういえば、祇園といったらその中心に楼門を構える有名な「八坂神社」があるのだが、僕は記事にするほどの感銘は受けなかった。最近塗り替えられたという、その楼門は存在感満点であったが、京都らしい趣や小粋さに欠けるような気がした。といって、伏見稲荷や金閣のようなおもしろさもなかったように思う。ただただ、飾らずそっと京都の祇園の町にあるならばよかったのだが、周辺が活気づいてしまって興ざめなのである。そういえば、ニュースで京都に高級ホテルが乱立するということが報じられていたが、観光業と密接な関わり合いを持つ京都がこれからどのように発展していくのか、伝統や文化を守りながら、いかに観光業によって利潤を生みだすのか、今後の日本の生き方の一つである観光での集客、経済成長のリーダーとしてその動向に注目と期待が集まるのではないだろうか。


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Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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