「美ヶ原高原」 人間の手が及ぶがゆえに整えられる高原

美ヶ原高原の象徴、「美しの塔」――一般的にはどうだかわからないが――にたどり着くことが、僕にとって美ヶ原高原に行ったことを意味していた。この「美しの塔」は、元々この一帯が濃霧になりやすく、遭難が多発したためその対策として建てられた霧鐘を備えた避難塔なのだそう。実用性を備えながら、建造物として高い造形美をも持ち合わせている素晴らしい塔だ。高山特有の岩石質に調和するように自然石を組んだのち切り出してつくったかのように表面が美しい石の目になっている。コンクリート打ちっぱなしにしないところに、高原という大きな美意識に包まれた領域の心意気を感じることができる。

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美ヶ原高原美術館から「美しの塔」までハイキングコースが整備されているのだが、そのコースをたどった者ならばこの風景からある感情が思い起こされるにちがいない。

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奥に見える山小屋のその先に、目的の「美しの塔」があり、その途中の風景を切り取ったのがこの写真。かなり山道を歩いてきて、疲労が蓄積されているのにまだまだ距離があるなーという感想がこの一本道の途上、自然と漏れるのだ。砂利道で足は重く、太陽が容赦なく射竦めるように照りつける。

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驚いたことにハイキングコースが牧場を横切るようにつくられているため、こんな非日常的でおもしろい風景に出会うことができる。日本に高原は数多くあれど、「美ヶ原高原」は間違いなく、その代表的なものであるに違いない。日本のような島国の高原といってもスケール感はないのかもしれないが、人間の手が及ぶがゆえに、ありのままの自然とは少し違った整えられた高原が出来上がっている。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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