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「性」というタブーの先に幸福がある


彼女によれば、結婚、すなわち法的拘束は、女が男に対して自分をまもるすべての手段をうばいとるものだった。邪道にはしる相手から、女を守る武器は、いつでも好きなときに男を捨てることができ、それにかんして男がいかなる権利の行使もできないということだった。ロサリオにとって法律上の妻とは、夫が不義をはたらき、虐待し、酒におぼれていても、家を捨てれば、警察に追われ、さがしだされる女であった。結婚するということは、男がつくり、女がつくったのではない法律の重圧に屈することであった。それにひきかえ自由な結びつきでは、とロサリオはもったいぶった口調で言った、「男は、自分に肉体的な喜びをもたらし、なにかと世話をやいてくれる女を保持できるかどうかは、自分の彼女に対する態度しだいであることをわきまえているのです」   『失われた足跡』カルペンティエル著より  


社会のしくみや構造を考えるうえで、必ずぶち当たる壁、「結婚」。それは人間を考えるときに避けられない「男と女」をそのまま社会に落とし込んだものだから仕方がない。どういうわけか、この世界の生物には雌雄があり、この両存在なくしては、世界は立ち行かないであろう。たしかに「男と女」を理解し、説明することは限りなく困難だ。だが、「結婚」という社会的形式のことならば、解明し、改善していくことは可能と思う。経済を考えることに人はとらわれがちであるが、「結婚」などの実際的な人間関係の問題の方が一層重要なのである。今ある一般的な解釈や常識にとらわれないようにしよう。新たな在り方を探り、進んだ解釈を取り入れなければならない。社会とはそもそも、他者との人間関係を円滑にするための仕組みなのだ。

僕は人生が「結婚」ありきで語られることに違和感を覚えている。男と女の役割がなぜか決められていて、それにそった教育や指導を受ける。男は働く、女は世話をする(男がより働けるように)……。たしかにこうした教育と風潮のおかげで、めでたく毎日のように幸せな?カップルが誕生し、新たな人類の基盤がつくられていく。女はただ一人の男を愛し続けるべきで、男は多少の浮気という名の裏切りをしても許される……。このように、女に対して理想の押し付けであるような、概念を男が持っているのは笑止なことだ。女がきれいで、純粋で、素直な愛すべき存在だと定義するなら、それは大きな間違いだと思う。男も女も同じ人間という見地に立てば、こうした誤りには陥らないであろうに、馬鹿な男は勝手に女性像をつくりあげて苦しんでいる。結婚するということが、僕にはある部分では自分を損ねてしまうことではないかと思われる。結婚はお互いの欠点を補いあい、助け合って生きていく素晴らしい人生における選択だとされている。誰かにとってメリットであることは、その点についていえば、デメリットであることは疑いない。それが性差などの根源的な要素であるならば問題ないのだが、生活ということになると、やはり妥協や我慢、すなわちある部分での質の低下はまぬがれない。

この文章を読んで、僕は少なからず驚いた。「結婚」という社会制度はどちらかというと女性のためにつくられたと考えていたからだ。なぜなら、男が捨てられるか、女が捨てられるかといったら年取った女が捨てられるだろうと考えたからだ。なにゆえにか?ずばり、性的な意味からである。男女関係は、結局この「性」ということに帰着するのではなかろうか。男は若い女がいい。若い女は若い男がいい。これは自明と考える。つまり、「性」についてはある程度若いほど力を持つということになる。互いの要求が満たされない可能性があるのは、年老いた男女ということになるが、構造上、男は能動的に働くが、女は受動的に動くことしかできぬゆえに、欲求と満足との関連が単純ではない。男の場合、最低働きかける対象があれば、そこに何かしらの利害関係をもちこめば――金や恩などなんでもよいが――満足に結び付けることが難しくないようだ。「女にも風俗的なものがあってもいいのに」という女性の言葉を僕は聞いたことがあるし、男の理想の押し付けである女性像が女の働きかけに邪魔をしている面もある。こうした女の不利な面を考慮して、「結婚」という制度(契約)は意味のあるように僕は考えていた。離婚原因の大きな要因の一つに「性の不一致」があるそうだが、これも女性からの訴えが多いということである。明らかに性欲を満たす術は、男の方が充実していると僕は考えているがどうだろうか。「性」を議論し、考えることはいつの時代でも、もしかすると永遠にタブーであるのかもしれないが、人間と社会、人生を考えるとき、避けては通れない大きなテーマであり、ここにより深い理解があってこそ幸福はやってくるのだ。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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