女性について 若さと老いによる感情のちがい 男の責務


「自業自得よ、この歳で六年も同じ男を囲ったりするものじゃないわ。六年ですからね!おかげでわたしにのこされていたものをつかいはたしてしまった。この六年を上手につかえば、大きな悔いをのこすかわりに手軽な恋の二つか三つを手に入れられたはずなのに……六年もつづく関係なんて、亭主について植民地に行くようなもんよ。もどってみたときには、だれも思い出してくれないし、お洒落の仕方も忘れているってわけ」   『シェリ』コレット著より


小説にはさまざまなジャンルがあり、その実体はあまりに奥深い。もっとも大きなジャンル分けとしては、純文学、大衆小説、ライトノベルといった具合に分けられるであろうか、僕はこの中の純文学に限定して小説というものを考えてきたし、またこの文学の底知れぬ魅力にとりつかれた人間である。

さて、この純文学というジャンルもまた細かく分類されていて―それこそ現代というのはあらゆるものが細分化されていく時代で、全てのものがこと細かく分けられ、いわゆる専門家やオタク、あるいは個性といった形で解釈されている―、はっきりとした定義で分けられるわけではないが、青春小説、恋愛小説、教養小説、冒険小説といった具合で、おそらくもう予想できるだろうが、これらもひとつひとつがまた細かく分けられていく。僕はもうこの辺でやめることにするが…。

なぜこのように細かく分類されるのかといえば、もちろん目的があってのことである。つまり僕たち読者がそれを求めているのである。何ゆえであるか?より自分の好みに合ったものを選ぶためである。(僕らはだんだんと妥協できなくなってきているのだ!)

僕はこの小説を選ぶという行為について少し考えていたことがあり、今回それについて進展があったのでここに記している次第なのであるが、それというのも、若者は青春小説や教養小説、恋愛小説ならば瑞々しい純愛ものを読まなければならないのであるか、あるいはそれらでなければ理解できず、あまり意味をなさないのであろうか?ということだ。小説は無論疑似体験を読者に授けてくれる。そのため、いくらか素材とできる実体験や経験がなければその恩恵に授かることは難しいといえるのだ。

この『シェリ』という小説は50歳を迎えようという元高級娼婦レアと親子ほども歳の違う(25歳)のシェリとの恋の物語で、瑞々しい純愛でもなく、どろどろの不倫でもない、切なく麗しい恋を描いている。

その歳の一般的な男子であれば、なかなかそうした経験のあるものは少ないであろうことは想像がつく。僕なんかはバイト先の気心の知れた人妻との関係に妄想を膨らました。カジュアルな恋というか、人に好意を持つ、好きになるということは悪いことではないはずであるし、線引きをしっかりしてさえいれば何の問題も起こらないはずである。妄想や想像の世界は楽しいものである。当然そこに配慮はあるし、気配りと思いやりは忘れない。

20代半ばの女性との付き合いを考えるとき、必ず結婚という二文字がのしかかってくる。あるいは彼女がそのくらいの年代に達するとあるときから結婚を男は意識させられることになる……。もちろん男もそろそろ結婚してもいい歳だと考えるのだが、女性は自身で若い時分はとりわけ若さは何にも代え難い美点であると認識しているし、男性は老若限らず若い女性に魅力を感じるだろう。

4年や6年の交際というのは20代半ばでは一回経験するかしないかというものであろうし、お互いに同年代であれば、ドキドキもぎこちなさも共有してきたことになろう。男性の20代半ばは結婚にはやや早く、女性にはちょうどいい―。そうこの時分は考えがちなのだ。女性は失望するだろうと男は考える、「ああ私は、この人に若さを費やしてしまった!」と。男の自惚れはいやはや見苦しい。彼女らはまだまだ己が若いということを自覚している。ただただすぐさま気持ちを切り替え、未来へ踏み出すだけである。老いを感じ、男からの視線が変わったことに気づいて初めて、彼女らは悔いることを知るのだろう。くよくよするのはいつも男だ。

彼女と結婚しようがしまいが、僕には彼女を楽しませ、綺麗にし、素敵な時間をすごさせるという義務がある。一度しかない青春に花を添える責務がある。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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