カフェ「坂ノ下」 素敵な時間 鎌倉旅


僕にとっての鎌倉は「歴史情緒豊かな町」だが、女性にとってはおしゃれな町といった感じだろうか、テレビや雑誌でさまざまに取り上げられ、楽しみ方は多様化している。これから紹介するカフェ「坂ノ下」もドラマ「最後から二番目の恋」で登場し、話題になっているお店だとか。

鎌倉の大仏が坐す「高徳院」から踏切、線路沿いとしばらくいって、浜辺に面したローソンへ続く小路の坂を―途中干物屋さんがあって磯の香りがした―下っていくと右手に一目ではカフェとは気づかない古民家がある。それが「坂ノ下」だ。

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それほど手を入れていない植込みと玄関先がなつかしい雰囲気をかもし出し、鎌倉で生活をしていて、ふと立ち寄ったという気分を演出してくれた。すでに先客に男女のグループが待っていて、店内も混んでいるようで名簿に名前を書いてしばらく用意されたベンチに座っていることにした。

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中に通されると玄関からせまこく、飲食スペースは居間と廊下を合一した空間でテーブルと椅子がバラバラ雑多、インテリアも凝っているのか無秩序なのか独特の雰囲気で男の僕にはいささか不思議に思えた。

店内は女性が多く、かわいいとか言って気分よさげで楽しそうで、その感性を僕にも分けて欲しいと切に思った。

「Hくん、朝もパンケーキだったけどお昼も、というかもうおやつの時間だけど、パンケーキでいい?」とAはうれしそうに微笑んで、メニューを渡されて上機嫌だった。

「かまわないよ。朝のおいしかったね。俺はコーヒーとのセットにするよ。」

「じゃあ私はココアとのセットにする。」

注文をし終えると、「楽しみだなー。Hくん、おいしいかな?」甘いものに目がないAは待ちきれない様子で隣のテーブルをかこんでいる女の子たちが食べているパンケーキをちらちら見ていた。

「Aの椅子にすればよかったな、すごい座りやすそう、俺のも悪くないけど。」とHがAの注意をこちらに向けようと言葉を発した。

「そう?Hくんの椅子もかわいくていいじゃん。たしかにこの椅子大きくていいわね。」とAは肘掛をぽんとつかむように叩いた。

「外見てご覧よ、テラス席までいっぱいだよ。すごい人気なんだね。」

「ドラマで舞台になってたから、それでね、きっと。」とAは冷静に分析して、すぐ正面のHに向き合った。

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小さなテーブルにパンケーキとグラスがいっぱいに並んで、甘い香りがゆらめく。しっかりと焼き目がつき、一般的なパンケーキよりも小ぶりで厚さがあるからふわふわ感と濃厚な生地の味わいがたのしめる。特徴的なおいしさはないが、素朴で家庭的なパンケーキで飾らないで息抜きするにはぴったりだ。

Aは大胆に切り分けて、たっぷり生クリームをまとわして食べていたが、Hは均等に切り分け、控えめに生クリームをつけて食べていた。

「おいしいね。今日二回目だけど全然くどくない。」とパンケーキにナイフをいれながらHがほほを緩めた。

「それにすごい落ち着ける。さっきのビルズはたしかにおいしかったけれど上品過ぎてちょっと緊張しちゃったもん。」

二人は素敵な時間を過ごした。

鎌倉でゆったりすごす、あの人もこんなふうに日々を優雅にしとやかに暮らしているのかなあ。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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