生野菜 下ごしらえと取り合わせのバランス 鎌倉の旅


素泊まりでリーズナブルに歴史的価値の高い建造物を利用できることが「ホテル ニューカマクラ」の最大の特徴であり、その差額で夕食を少し鎌倉らしくおしゃれでリッチにしたいというのが僕の望みであった。

夕暮れ、あたりは幾分ひっそりとして、人影が随分減った。ぶらぶらと鎌倉駅東口から続く「小町通り」を散策しながら腹ごしらえをするにふさわしい、小洒落たレストランを探すことにした。鎌倉最大の名所といってもいい「鶴岡八幡宮」の参道にあたる「若宮大路」から一本入った「小町通り」は参道よりも商店、飲食店が充実しており、にぎわっていた。「若宮大路」はすでに紹介した「一の鳥居」からまっすぐ続いており、駅前から参道を挟んで両方向一車線の道路、その外側に歩道があり、店舗が並んでいる。観光地のお店は大概午後八時くらいには閉まってしまうが、鎌倉も例に洩れずディナーをメインとするようなレストラン以外は閉まっているか後片付けを始めていた。

鎌倉といえば「シラス丼」という情報を入手していたけれども、リッチな夕食とまではいえないから明日に持ち越しにして―結局食べ損ねてしまったのが悔やまれる―たくさんある鎌倉色を全面に出している飲食店の中から特にいいね!なフレンチ、イタリアンのお店をピックアップして、値段と雰囲気を慮った結果、「Rans kamakura(ランズ カマクラ)」という自然派で大人なイタリアンレストランへ。

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インテリアのほとんどが木材であるが、その質感はいささか切り出したままの状態に近く、もう少し柔らか味があってもよさそうだった。照明が効果的に使われており、ディナーにふさわしいムードがつくりあげられ、料理、食器は厳選されたであろう質の高いものであろうことが席に着く者に確かめられた。

前菜には季節野菜のバーニャカウダーが提供され、珍しい色のピーマンやオクラ、歯ごたえのいいかぼちゃの一種など新鮮で貴重な生野菜を食べられたのはとてもよかった。

前菜のみならず、メインに至るまでこれぞとばかりに新鮮野菜が使われていたのは喜ばしいことであるに違いないのであるが、その料理のバランスが絶妙といえるレベルではなかった。生野菜でも特に葉のものになるとエグみや苦味が強く、下ごしらえや取り合わせを間違えると台無しにしてしまうものだなと改めて感じさせられる経験にもなった。是非、素材の味を生かしながら調理を工夫してほしいという率直な感想を生意気にも持った次第である。

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Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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