勝負師、本田 小説「自由への道」25


「ときに本田君は最近試合とか行ってるのかしら?」

「そうですね、今月末に研修会があるので、試合ではないんですが、それに向けて練習ですね。スイングが固まってないんでいいスコア出そうにないですが。」本田はいつになく弱気である。

「ゴルフで食べていこうっていうんだから、大変だしすごいわよね。実力だけの世界で誰も助けてくれないし、普通のスポーツ選手と違って勝てば多額の賞金、負ければゼロっていうシビアな世界みたいね。最近では若い選手がどんどん出てきてるみたいだし、いっそう厳しい世界になったわね。」

「完全に実力の世界ですね。年齢も実績も何も関係ありません。一打に億がかかってたりしますからね。グリーンには金が落ちてるんだ!なんてみんな意気込むんです。でもその分熱くなるんですよ。これはスポーツの特権で他では味わえない感情です。僕は負けず嫌いなんでなおさらしびれますよ、ほんとに。」

「熱中するものがあるっていいわね。若いってだけでどうにでもなるものよ。がんばったらがんばった分だけきっと得るものも大きいわ。早く次のステージに進めるといいわね。」藤井さんは陽気に励まし、笑みがこぼれた。本田はまんざらでもなかったが、彼なりの自負もあったため、短くありがとうございますと答えたのみだった。会話は接客の合間に交わされ、それらをあわせたらざっとこのようになるのだった。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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