夏旅 丘陵上の『中尊寺』


「金鶏山」の外周に沿って『中尊寺』へと徒歩でゆく。

世界遺産に登録されてからというもの、日本屈指の観光地となり、それに伴い交通の便もよくなっているため、平泉を徒歩で観光する人は少ないようであった。

世界遺産の対象となっている区域一帯を回るには到底徒歩では及びもつかないが、『中尊寺』と他、個人の好みに合わせて周辺にある名所を訪れてみるだけでも十分世界遺産たる所以とそのかつての歴史、文化を知ることが出来る。

『中尊寺』入り口には弁慶の墓があり、奥州藤原氏、平氏と源氏の争い、そして源氏の勝利、鎌倉幕府誕生という時代の幕開けを想起させた。

実際に自分の足で行って見なければわからないことがたくさんある。

『中尊寺』といえば、ほとんどの人が『金色堂』を思い浮かべるに違いない。

ところが『中尊寺』の本堂に関しては何の知識も有していないだろう。

そして、この『中尊寺』の諸堂が丘陵上にあることは知る由もない。

僕自身も参道が山道となっているのには少なからず驚いた。

山登りさながらの斜面である。

途中に「地蔵堂」、「薬師堂」、「弁財天堂」などがそれぞれの形式で建てられているが、特に「本堂」と「金色堂」について書きたい。

tyusonji_01.jpg(平泉町HPより)

苔むした山門をくぐると、こじんまりとした境内の中央に老松が悠然と空中に枝を伸ばしていた。

日本でも有数の寺院でありながら、本堂の規模は控えめであったのは意外であったが、それ以上に境内に我が物然と樹木が生育しているのは異観であった。

案内所が設けられていて、そこで「中尊寺」限定の『衡年茶』を試飲させてもらった。

多数の薬草が利いた、風味豊かな深みのあるお茶であった。

一息ついて、八百年前から延々と受け継がれてきた文化、生活というものが今なお変わらぬ苦しさと繁栄をもって続いているのは人類のいわば根源的エネルギーによるものであるのか知らんという気持ちになった。

試飲というのは名ばかりで、一休みしておいでという気配りが嬉しかった。

杉木立に覆われた参道を行くごとに身が清まり、心が静まる心地がし、その先幽遠の地なる山奥に『金色堂』が見えた。

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Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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