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夏旅 東京「六本木へ」


増上寺に向かって右側―方角でいえば東だろうか―の脇を抜けて坂を上がると東京タワーが頭上に屹立していた。

真下から見るとその高さは尋常でない高さで見上げても見上げきれぬほどであった。

濃淡さまざまな灰色のビル、そして世界との接点とも言うべき均等に並んだ四角窓に囲まれて、紅白のデザインが映えていた。

塔脚が思いのほか四方に伸びていて、これは倒れる気遣いはないと自信を持った。

幼いとき、遠く山上に、あるいは山中、道路脇に送電のための紅白に塗り分けられた鉄塔を見て、東京タワーに見立てたことがある人がいるかもしれない。

僕も分別がつくまでその違いの詳しいことがわからなかった。

ひとり、東京タワーに上って眼下に広がる都会の街並みを眺めるのも寂しい気がしたので、上らずに過ぎてしまった。

東京は、僕にとっては、意外にも坂の多い街でところによって陽の傾きが違って見える。

六本木のほうへ坂をいくと、沈みかけた夕日が再び位置を戻してまだ衰えぬ光線で虹彩に刺激を与えた。

次第に雑居ビルが増えてきて、様相が変わる。

オフィス街から繁華街へ、体が少し縮こまる感じがした。

六本木クラブ襲撃事件の現場とよく似たビルが道路向こうに見えたときには治安の悪さというものを感じずにはいられなかった。

日本にいて治安の悪さなどを感じることは世間知らずといわなければならないのかもしれないが、田舎から都会に出てきた者にとって、外国人や狭くて薄暗い汚い路地は潜在的イメージと結びついて少し怖さを覚えても仕方がないかもしれない。

やがて、テレビでも時々抜かれる六本木交差点に行き着いた。

独特のロゴデザインで記された「ROPPONGI」が妖艶で幻惑的に見えたのは僕だけだったろうか…

西の空には六本木ヒルズとして知られる森ビルがそびえていた。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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