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夏旅 横浜5


公園が点在し、市民の憩いの地という観を呈する元町でも、とりわけその立地とネーミングから興味引かれたのは『港の見える丘公園』だった。

記念館と文学館を擁し、敷地は広く、手入れも行き届いている印象を受けた。

「港の見える」というくらいだから港を望める中ほどの開けた方へ進んでいくと、港からの風に向かって翼を伸ばすとんびのように優雅で幾何学を思わせるオブジェが屋根の役割を果たしている展望台があった。

単なる屋根といってしまえば、そうかもしれないが、それにしては美しく、景観にマッチしていて気に入った。

20110808minato.jpg

屋根はすりガラスのようになっていて、日差しを幾分かはしのいでくれるものの、夏の炎天下ではやや不十分であった。

それでも、視覚的涼感を持っているし、そこから見えるベイブリッジやコンテナ船と積み下ろし場などの景色はすばらしく、猛暑とはいえ一時の憩いを与えてくれた。

奥のほうには昨日に見た摩天楼が、白く様変わりしているのが見えた。

現代文学館では「中原中也」の企画展が催されていたが、僕はいまだ彼の著作に触れる機会も強い関心も持ったことがなかったので、そのことを悔やみながら今回は見合わすことにした。

ここに唯一、僕が知っている彼の詩を書き留めておきたい。

『 冬の夜に 私の心が悲しんでゐる 悲しんでゐる、わけもなく…… 心は錆びて、紫色をしてゐる。

丈夫な扉の向ふに、 古い日は放心してゐる。

丘の上では 棉の実が罅裂(はじ)ける。

此処(ここ)では薪が燻(くすぶ)つてゐる、 その煙は、自分自らを 知つてでもゐるやうにのぼる。

誘はれるでもなく 覓(もと)めるでもなく、 私の心が燻る…… 』   『冷たい夜』中原中也作

なんだ、知っているではないか―いや、これにはわけがある。

ザ・ハイロウズの『青春』という楽曲が僕は好きなのだが、そのyoutubeの動画の中でこの一節が使われていて、その情景、情感に共鳴するところがあり、それをきっかけに全文を知ることとなったのだ。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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