夏旅 熱海2


旅に出たくなるきっかけは人によってさまざまだ。

どんなきっかけでも、どんな理由でもいい、遠い地を自分の足で歩き、その目で見ることでなにか得るものがきっとある。

思い返してみると、僕自身もそのときどきにそれなりの目的、主旨といったものをもって旅に出ていた。

夏目漱石ゆかりの地をたどる旅、世界遺産をめぐる旅、日本三景を制覇する旅などだ。

震災から二年あまりが経ち、まだ復興は遅々として進まないなか、被災者でない僕たちはどこか冷めていて、被災地との温度差が大きいのではないかと思うことが多い。

参議院選挙でもそうだったが、原発問題や領土問題などがあまりに空虚な議論で終わってしまい、予想通りの自民圧勝では誰もが絶望せざるを得ないだろう。

そんなふうな社会の中で生きていて、僕は東北を訪れて、それによって少しばかりの力になりたいという望みと松尾芭蕉の奥の細道の世界を少し味わいたいという気持ちを満たそうと思うようになった。

準備には余念なく、仕事は1週間休みをもらい、旅に適したTシャツを準備した。

僕は若者らしく、それなりにファッションにもこだわりを持っているので、さっぱりしたポロシャツなどは旅に似合わないし、チェックシャツなども興ざめだということで旅人らしいラフなTシャツがほしかったのだ。

電車旅なので、本も忘れずに2、3冊かばんに忍ばせた。

景色はすばらしいし、地名を冠せられた駅名が次々とやってくるのは無視してはおれない。

読書に熱中するなんてことは難しい話であるが、旅のお供としては欠かせない。

それと音楽プレーヤー。

『平泉』と『山寺』は松尾芭蕉が有名な句を読んだことで知られているし、『平泉』にいたっては世界遺産にも登録されている名勝だ。

この旅ではそうした地を巡る。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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