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男性にとっての女性、それに伴う意欲と活力 サッカー日本代表、W杯決定の瞬間

先日、サッカー日本代表が世界で最も早くワールドカップ出場を決めた。

史上初のホームでの出場決定に日本中が歓喜に沸いた。

中でも熱狂的なファンは歴史的瞬間を目撃しようとスタジアムにつめかけたり、テレビにかじりついて声援を送ったり、スポーツバーやパブリックビューイングで日本代表と一体となっていた。

そうした中、僕もその歓喜の渦にあり、歴史の目撃者となったのだ。

Sが行きつけのスポーツバーにワールドカップ予選を見に行こうとTと僕とを誘った。

TとSは2年前のワールドカップのときも一緒にいったようだが―僕もそのとき何度か誘われたが、深夜のキックオフであったため、行くことができなかった。

そう僕は彼らからするとやや田舎に住んでいるのである―、僕は今回初参加ということになった。

前日の段階ですでにテーブルとカウンターが埋まってしまっていたのでスタンディングでの観戦であった。

アリーナと観客席といった具合にテーブル席とスタンディング席がわけられており、人が通り抜けられぬほど密集しているスタンディング席に案内されたときには「まるでホロコーストじゃないか―かなり不謹慎ではあるが、独特の疎外感を感じたのだ―、テーブル席には十分ゆとりがあるのに」と思わずにはいられなかった。

準備されているモニターも小さめのものになっており、やや不満ではあったが、すぐに僕たちは注意されない程度にテーブル席の方へポジションを移し、それなりの快適さで観戦することができた。

入場料2,500円で4枚のクーポンが配られ、それでビールやフライドポテトといった軽食が食べられる仕組みになっており、開始前に一杯交わすことにした。

「Hさん、こんな窮屈なところ、ひとまず打ちやっておいて一杯やりましょう」と僕たちの切り込み隊長ともいうべきTが顔を少ししかめながら、勢いよく叫んだ。

すみません、と声を出しながら人ごみをかきわけ、カウンターでビールを注文。

こういった場合にワイルド感を見せるSは「俺はいつもハイネケンを飲むけど、それでいい?」と二人に尋ねた。

「飲みやすくって、いいよ」というSは妙にボトルが似合う。


空腹に飲むビールはじんわりと体内に染み渡り、顔がすぐに高潮しはじめた。

と同時に、ややけだるい感じが体を包み、右手にはボトルの重みを感じていた。

試合開始間際になって、僕たちはもう一度ビールと、ピザを注文した。

バーの中はすでに何百人と人が集まっており、熱気と混合された臭気で満たされていて、ウェイターが食べ物やらアルコールやらを配るのに忙しく動き回っていた。

「おにいさん、こちら頼まれましたか?」と入店直後から視界に入っては僕の注意を引いていた女性店員が―それまでに何度か視線が合っていた―僕に甘ったるい声で問いかけた。

やや最近の流行となっている眉毛を濃くするメイクを施し、肩くらいまである下ろされたつやのある髪と透明感のある肌に僕は魅力を感じたのであった。

中性的な容姿をしていて、Tシャツ一枚で働く姿はその女性の面を引き出しながら、男性的でありことさら僕には素敵に感じられた。

「いいや、頼んでないです」と起こってくる喜びの感情を押さえつけながら、冷静に答え、試合に見入った。

その後も何度か目が合い、そのうち2度注文とその確認のため声を交わしたが、息をのむ試合展開と会場の緊張の中にあってはどうという感情もわきあがってこなかった。

バーの中心にある大きなモニターにほとんどの観客の注意が向けられていて、その視界に入るバーカウンターに代表のユニフォームを着、女友達と楽しくお酒を飲みながら観戦しているかわいい女の子を見つけた。

ふとしたとき不意に目が合い、またしても僕は動揺した。

好意を持っていながら不意にこうした視線に出くわすのは慣れるものではないが、なぜ自ら視線を反射的に逸らしたのか内心不満であった。

その彼女はしばらくすると席を立ち、僕の脇を通って外へと出て行った。

茶髪に濃い目のメイクであり、活発でノリのよい、だがギャルまでいかないお姉さんであると僕は確認した。

相容れないものがあると自覚しながらも好きな、そんな種類の女性である。

数分するとまた戻ってきて、今度は先ほどよりもだいぶ近く、というよりすぐ脇を通った彼女は僕に体を押し付けながら自席へ向かっていった。

もちろん通路なんてものは原形をとどめていなかったので、人ごみを分けていかなければならなかったために、体を押し付けるようにして通るよりほかなかったのであるが、僕は試合に熱中していたためにそんなことはつゆ知らず、右腕にやわらかいふくらみが押し付けられ形を変えた感触があり、脳内でその事実を理解した。

「ああ、彼女の胸か」、危険な妄想である。

男性であればこのくらいのことは感じて責められるところはないだろうし、これくらいの幸福は許してほしいものだ。

それっきり何か妙な満足を得た僕は彼女への興味を少しずつ減らしていってしまった、いやむしろそうした妄想への罪悪感から、その埋め合わせのつもりであったのかもしれない。

ボルテージがどんどん高まってくると人頭が前後左右に入り乱れ、僕の視界を妨げるようになったので、仕方なく後方にある小さめのモニターで観戦することに変更した。

みなが前方を向いているのに自分だけ反対を向いているのはややおかしなかんじがしたが、僕は応援よりも試合をきっちり観戦したいというある種のスポーツ精神を持っていたので気にはならなかった。

するとそのモニターの下には女性二人がテーブルに向かって腰掛けており、前方のモニターで観戦していた、つまり僕とは向かい合わせのような状態になっていたのである。

右側の女性は目鼻立ちのはっきりし、メイクもばっちり決め、元来は夜のお仕事の人だろうか思えるほどであったが、ややあごが突き出ていて、それほど僕の興味を引かなかった。

だが、美形だとは感じていた―あとになってTが気になっていたとこぼしていたところを見るとやはり美形であるようだ。

もう一人のほうは典型的なしょうゆ顔ではっきりしない顔立ちではあったが、それゆえにかわいらしい、愛嬌のある感じを与えた。

名の知れたバーであったから、テレビ局も取材に来ており、そのクルーの一人が彼女をずっと口説いているのか、機嫌を取っているのかわからなかったが、最終的に連絡先として名刺を渡していた。

僕はなんだかいやな感じがした。

職権の乱用だが、まあいいだろう、確かに人に誇れる仕事には違いないし、それで美女を落とせたとしたらもうけものといっていいかもしれない。

驚くことに、試合終了後には彼女にインタビューを行い、地上波にそれが流れていた。

僕も容易にそのインタビューを受ける権利を得られそうであったが、僕はつまらない、口端の立たない男なので自重しておいた。

結局、注文したピザもビールも僕たちに届けられることはなく、試合終了とともに、ワールドカップの決定に沸く会場は暴徒なみのすさまじき人間にあふれ、それに圧倒されて会場外へと出た。


僕がなぜ今回このことを書いたのかというと、この出来事がある大きな意味を僕にとって持っていたからである。

それは僕たちにとって意欲、あるいは活力というものがどういう性質のものであるかという気づきを与えたのだ。

僕は理性的、あるいは感情的に女性を好んでいる―あえて、このような言い方をするのは、僕が本能的には、つまり性として好んでいるとはすこしニュアンスが異なるからだ。

つまり、自らの状態向上―それは精神的にも感情的にも―のために脳がそのように思わせていると感じられたのだ。

貧弱な男はどうだろうか?いずれかの形をもつ権力、権威を持たない男はどうだろうか?

―魅力的に見えないだろう。

という直覚的な認識を僕は得ることができたのである。

このことはなによりもまず、僕のこうした物を書くという意欲にも少なからず影響を与えた。

なぜなら、これが意味のあるという自覚が得られるとするならば、権威という意味合いの自信となって―女性に対する自信というのは少なからず大きいことに思われる―意欲、活力に置き換えられていくからだ。

ファッションにしろ、肉体にしろ、それに努力が向けられているのはもちろん自己確立、自己同一ということもあるにはちがいないが、また同等に男性という認識を助けるためでもあり、その限りでは女性という存在を無視することはできない、いや大いに意識する方がかえって効果が得やすいのではないか。

もう少し考えがまとまれば、こうした対女性に関する認識ということにも踏み込んでみたいが、現状では実感を得たところから、考えを引き出すという方法より以上は難しい。

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プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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