愛の挿話


『女ってものは惨忍な行為と冷笑で男を苦しめて、それですこしも良心の呵責を受けずにいられるんだよ。

そのわけは、いつも男を見ながら心の中で、≪今こそわたしは、この人を死ぬほど苦しめているけれど、そのかわりあとで愛をもって取り返しをつけるからいい≫とこう考えるからだよ……』   『白痴』より


女性は『自分は愛される権利がある存在だ』と信じて疑わない。

そのように心や脳の中に埋め込まれているのだろう。

だから愛に対して感謝しない、自覚しない。

それでいて、自分の愛を過不足なく計ることができる。


「ひょっとしたら今、あの人を怒らしてしまっているかしら?

いいえ、わたしのことを好きなんだからそれも度が知れているわ。

あの人はいわなきゃ気がすまない人だから、何もいわないってことは特に気にしていないっていうなによりの証拠。

万一、気分を損ねているとしても、今度会ったときに上機嫌でいればすむだけのこと、だってどうも今日はわけもなく途中からイライラしてしまったのだもの、それをごまかしてこびるのはかえって薄情よ。

それにあの人、いつも言ってくれるわ、『君が楽しそうにしてくれていればそれでいい』って。

いつもより愛想よくしていればなんてことないはずだわ」

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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