名作『ショーシャンクの空に』 陳腐で胸くそ悪さを残す作品

僕はあまり映画を見ない。

せいぜい、年間に10本程度である。

世の中には映画好きの人は数多くおり、毎日見る人も多いだろう。

だから、映画を語る資格は自分にはないと考えるし、映画を批評することはほとんど無意味であろうが、少し書いてみたい。

昨日、たまたまyahooニュースから映画『ショーシャンクの空に』に関する記事へと行き着いて、以前からこの作品が映画史における名作として有名であること、そのハッピーエンドがすばらしいことを聞き知ってもいたし、『午前十時の映画祭』にも選ばれていたので「見よう、見よう」と思いながらもキッカケがなく見ないまま済んでしまっていたから、「よし、この際見よう」と見始めた。

・・・

細かい批評ができないのが残念だが、いくつか思ったことがある。

途中までの腐敗しきった刑務所内の様子が本当に胸くそ悪かった。

特に所長の数々の悪行、その狡猾さは我慢ならないものがあった。

国家の番人という大義の下、その権力でもって囚人を人間扱いしていない所内の様子は見るに堪えない。

これが現実であった時代、実際に今行われているかもしれないと思うと身の切られるような思いがした。

最終的にはその悪は挫かれるので、その点はよかったといえるかもしれない。

次に主人公アンディ・デュフレーン役のティム・ロビンスは僕にはあまり適任と思えなかった。

体格こそいいものの、初め、レッド(モーガン・フリーマン)から一番に泣くだろうと予測されたように貧弱さをもっているように見えるので、銀行員であることを利用し巧みに機智を働かせた策略と脱獄の成功に違和感を感じた。

脱獄というストーリー展開の陳腐さ、そしてその後の逃走という名の自由を謳歌する姿は非現実的であり、妙にあっさりしている。

ロックな若造のはっきりとしすぎているその役割。

あまりいい印象がなかったわけだが、その中でもいくつかはいいシーンがもちろんあった。

放送室に閉じこもり、囚人たちに「フィガロの結婚」を聴かせる場面や鬼教官に財産相続のアドバイスをし、その報酬として仲間たちにビールを望み、結果彼らがビールを楽しむことができる場面はシャバのすばらしさを美しく物語っていた。

モーガン・フリーマンはいい味を出していて、申し分ない助演といった感じだった。

所長や鬼教官の悪さもよく出ていて、演技は―素人だからわからないがうまかった。

下水道から出てきて、歓喜にひたる場面は強調しすぎて、やや興ざめの感さえあった。

どうして名作と呼ばれるのか、大きな疑問を残す映画であったし、僕にとっては内容が陳腐で胸くその悪さを残すものであったからもう見ることはないかもしれない。

脱走ものはよくあると思うが、『大脱走』の方が好印象だったし、『モンテクリスト伯』を読んでいたほうがよっぽどおもしろいと思った。

やっぱり、映画よりも小説を読んだほうがいいなと改めて感じた。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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