自然美の極致 日本新三景『三保の松原』


駿河湾に突き出た三保半島、そこに日本を代表する景勝地『三保の松原』がある。

その景観のすばらしさから『日本新三景』の一つにもかぞえられている。

最近では、富士山が世界遺産に登録されることが確実となったニュースと共に、この『三保の松原』が除外されたことも報じられた。

僕はまず、『御穂(みほ)神社』(おそらくこの地で古くから親しまれている神社)をこの地を歴訪する挨拶と共に参拝した。

本堂の左手には安産に効験のあるという小さな社があり、そこに柄杓の水をためる部分の底に穴を開けたものが奉納されていた。

水がその穴をこともなく流れ落ちるように、お産ができるという意味だそうだ。

鳥居から『天の羽衣伝説』のある『羽衣の松』までの参道は、『神の道』という両側に松並木が続く、他では見られないものとなっていて、まわりは閑静な住宅街であるため、雰囲気を一層際立たせていた。

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参道を行くと、大きな駐車場になり、観光客はここから『羽衣の松』へすぐにアクセスができるようになっている。

そこにはおみやげ屋があり、名菓・安倍川もちと静岡茶のセットを食しながらの休憩ができるようになっていたので利用した。

段になった坂を少し上ると砂浜とその後方に防風林の役割を果す松林が陸の尽きるところまで連なっている。

樹齢何百年を数える、老松『羽衣の松』は今では衰弱がはなはだしく、世代交代、及び次世代の成長にその大役を任せている。

『三保の松原』がなぜ、日本新三景に選出されるほど賞賛されるのか?

それは、世界一美しい山といっても過言ではない富士山の美しさを余すところなく引き出し、それを借景として、かつこれもまた日本を象徴する樹木の一つ松の圧巻の松林と鮮やかな群青の波立つ海とで一幅の絵画のごとき景観を呈するからに他ならない。
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富士を望むとそれまでの物理的距離は極端に省略され、かすむ山すそは一様の薄青に染められ富士が独立して存在しているかのような錯覚に陥る。

その淡い色彩により、濃緑の松林はより際立って画面を引き締めるようだ。

目に映るは抽象化の努力をすれば、一切の人工物を排除しつくした、理想郷と見えはしないか?

まさに自然美の極致であると僕は思った。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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