『意欲あるところに発展あり』 塾、家庭教師を退いて


今日でもって家庭教師、塾講師としての仕事を終えた。

塾という機関の社会における存在に可能性を感じて始めたのだった。

日本では『松下村塾』や『慶應義塾』といった明治、近代日本に多大な影響を与えた塾が広く知られ、その塾生には才力豊かな若者が多く数えられた。

そして社会は変っていった。

いつの社会もそうした優れた若者たちによって改革や発展がもたらされてきたのだ。

もちろん現代の塾は学校教育の補佐的役割を担っており、またそうした社会構造に付け込んだビジネスともなっている。

それでも子どもたちに勉強を教えることを通じて学ぶこと、人生における教訓をさえ得られると思ったし、また家庭教師では普段関係をもたないさまざまな家庭との接触によって気づかされることや勉強になることがあるだろうし、塾では同世代の塾講師たちとの交流の中で刺戟や有益な意見交換が可能だと期待したのだ。

僕は運命的な陰りによって行動にいささかの限定を強いられているので、そうした可能性や期待も無残に失われてしまったのだった。

事実、「バカにつける薬はない」とはいいたくないのであるが、それぞれの家庭、子どもたちには考えや思想、細かな諸条件をもっていて、一週に一度の短時間の授業によってささやかな影響を与えることですら困難であった。

本当にわずかばかりの無意識的領域における感覚にわずかな僕自身の思想のエッセンスを垂らすことができるのであれば幸いだと思いながら、熱心には指導を続けたつもりである。

もっとも痛感したのは『意欲あるところに発展あり』ということである。

同様に、『意欲なきところに意欲を生ぜしめることが難しい』ということである。

最後に家庭では親御さんにとてもお世話になったので本当に感謝である。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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