氷瀑『平湯大滝』 死の中に生を含む自然の摂理

日本には数多くの滝があり、「日本の滝百選」や「日本三大名瀑」などに含まれるような知名度の高い滝は一つの観光スポットにまでなっている。

そうしたたくさんある滝の中で「氷瀑」という冬季に全体が凍ってしまう滝も全国にいくつか存在する。

我が地方では『平湯大滝』が冬季に氷結する滝として聞かれ、またその周辺は平湯温泉をはじめとする奥飛騨温泉郷として知られる。

秘湯として名高く、冬の旅には絶好である。

僕は車を走らせた。

慣れない雪道を車間とブレーキ、速度に気をつけながら雪深い山奥へと進んでいった。

平湯温泉スキー場の脇道を通り、平湯大滝公園に車を止め、そこから滝のある川上の方へ徒歩で登っていく。

巡回バスも利用できるのだが、雪深い山中を歩く経験はなかなかできなく思い、徒歩で数分掛けて氷瀑を目指した。

P1010779.jpg

遠くからでもそれとわかる巨大な氷柱は美しさよりも神秘さが勝っていた。

恐らく、滝の飛沫から順に凍り始め、徐々にその大きさを増し、滝を包み込んでいき、全体が氷結するのであろう。

どこまでが雪でどこからが氷なのか、どこまでが陸地でどこからが滝つぼなのかまったく見当がつかないほどに雪と氷に覆われてしまっている。

全体が凍ってしまっていてもわずかに流れる滝水は静の中に動を含むといった、自然の摂理を物語っていた。

常に死の中に生を宿している自然とでもいうべきか。

雪は完全に白く、氷柱は青みがかった輝きを持っていた。

たぶん光の屈折の問題で、氷の厚みが青の光線を集める役割を果しているのであろう。

自然現象からしか僕たちは何も知りえないし、その自然現象を生む摂理からもまた僕たちは外れることがないのだ。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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