スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

所有者のない1000円をいかに有用に使うか 善意や苦労の出所を曖昧にすることで思慮をなくす 


僕はある一つの偉大な考えを見出すことができた。

今、目前に机上に載った1000円札がある。

「それをどのように使えばもっとも実りあるものにすることができるであろうか」と考えることである。

これを考えることは自らの人生を考えることであり、同時に自分の生きる世界、人類を考えることにもつながっていくであろう。

僕はまずこの目の前にある1000円を自分の所有物とみなさないことに決めた。

すなわち、これを自分の利欲のために使うことは権利のないところで自分を利するのであるから、それは正真正銘利己心を意味する。

お金は使わなければ紙切れである。

また、通貨と呼ばれ、その市場である経済が破綻してしまえばこれもまた紙切れとなる。

おもしろく、不安定な存在であることがわかる。

仮に経済破綻に陥り、通貨の価値がなくなったとしても恐れるには当たらない。

なぜなら、通貨は所詮便宜的な手段に外ならず、本来的な意味は労働の均一化、同質化であり、直接的な労働交換は通貨なしでも当然成り立ち、それが何か問題を引き起こすとはあまり考えにくい。

ただ、贅沢や皮相的な自由が奪われるのみである。

それは価値観と習慣によるのであって、恐れなくとも自然に人間の脳は適応してしまうであろう。

話は所有者のない1000円をどのように使うかであった。

考えてみれば、所有者のない1000円を考えることはあまりないことだと気がついた。

ある番組で東日本大震災の被災者がインタビューでこんな悩みを打ち明けていた。

「募金や物資を頂くことは涙が出るくらいにうれしい。

だけど、その分こうして好意から送られてきた募金や物資をより有効に使わなければいけないというプレッシャーと使命感を強く感じます。

ですから、その使い道にはものすごく悩むんです」

募金にしろ、救援物資にしろそこには自然に人びとの善意というものが添えられている。

それを感じなければ、正義ではないし、厳しいようだけれど、最善と思える使い道を悩みぬいて見つけてほしいと思う。

太宰治が『グッド・バイ』で引用していたポール・ヴァレリーもこんなことを言っている。

『善をなす場合には、いつも侘びながらしなければいけない。善ほど人を傷つけるものはないのだから』

こうした悩みや複雑さをその善意の所有者をできるかぎり曖昧にする必要がある。

この1000円についていえば、これは僕自身の労働の対価であり、その労働に対する多少の慮りが生じる。

しかし、その使用者が僕自身であってみれば夏目漱石がいうところの『則天去私』によって解消することが出来る。

純粋に存在する財をどのように用いるか?なににも配慮する必要はない。

ただ、世界に社会に役立つように使うのである。

単純にアフリカで死にそうな子供にワクチンをできるかぎり打つということを考える。

しかし、それは焼け石に水、決して命を軽く見るわけではないのであるが、果たしてそれが有用な使い方なのであろうか?

しかも僕はそれをどのように実行していいか見当もつかない。

無責任に募金をしに行けばよいのであろうか?

実際にそのようにお金は使われるのであろうか。

大体、1000円がその子の元にワクチンとなって届くだけでどれだけの想定外の支出があるだろう。

では1000円は意味を持たないのであろうか?

それだけの子どもが救えたとして飢餓はなくなるであろうか?否、決してなくならないだろう。

次の日その1000円で救ったいくらかの命の数倍の命がまた失われるのであろう。

それが1000円だろうが1,000,000円だろうが同じではないだろうか。

短絡的ではあろうが、僕は一つの使用法を見出した。

それは食料などでは形に残らないので、形に残り時長く効果を発揮する形あるものにすることだ。

1000円で形があり、後世でも有用でありそうなもの・・・それは書物であった。

だから、1000円で公共の書物を買う。ひいては図書館を買うということになる。

いや、それも違う。すでに図書館はあるし、青空文庫で無料でネット上で読むことが出来る。

では、どのように使えばいいのであろうか!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

無料メールマガジン
メルマガ購読・解除
 
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。