金沢の奥座敷 湯涌温泉『あたらしや』 隠れ家的、口コミ5つ星の宿


僕は旅に出たらその土地にある温泉旅館に泊まりたいと思う。

そしてその温泉はできるだけ名湯として古くより親しまれているようなもので、僕が親しみのある文豪などが訪れ、湯治をしたというエピソードがあればなおいい。

金沢市にある温泉を調べてみると、『湯涌温泉』という金沢の奥座敷として親しまれ、大正浪漫の画家、すらりとした独特のタッチで描かれる女性像で知られる竹久夢二が逗留したことでも知られる温泉地があった。

小規模ながら温泉街の風情もあり、山間にたたずむ静かな温泉地といったところだった。

旅館選びで僕が気にすることの一つに隠れ家的テイストの旅館であるかどうかというのがある。

できるかぎり部屋数の少ないこじんまりとした宿が好きなのだ。

立派なつくりでなくても、一室一室に過度な装飾や意匠を凝らしたような旅館でなくてもよい。

ただ、落ち着いた雰囲気と館内を把握しきれるほどの大きさとそれに見合う風呂やロビーが居心地のよさを演出すると思うのだ。

熟考の末、『あたらしや』に宿泊することに決めた。

img1861_file.jpg(HPより)

決め手となったのはその8部屋という部屋数とじゃらんの口コミでそのとき5つ星を獲得していたので、その真価の程を確かめてみたいと思ったからだ。

理由はどうであれ5つ星を獲得するのは並大抵のことではないので、すごく興味があった。

よく整えられた西洋の息吹も感じる和風庭園にたたずむ数寄屋造りの平屋であった。

到着すると、庭先を掃除していた従業員のおじさんが愛想良く館内へ案内をしてくれた。

隣室や間取りをうまく利用しているのであろう、部屋の入口や廊下が不規則なつくりであった。

温泉は小ぶりな湯船にそそがれており、その分源泉掛け流しでその泉質を存分に味わうことが出来る。

濃厚で効能豊かな温泉というよりも、やさしくあっさりとした癒しの湯という印象であった。

『あたらしや』は料理自慢の宿でもあるようで、温泉旅館には珍しく、創作イタリアン懐石やその他創意工夫を凝らした厳選の素材でつくる料理が楽しめる。

金沢は能登の魚介類はもちろん、加賀野菜など食材の宝庫であるからぜひともおいしい料理を頂きたいので大いに期待した。

盛り付けや食材の数々、その調理は目にも鮮やかで、どれも美味であり、また主張しすぎないどこか控えめの上品の感がある品々であった。

館内は竹久夢二の作品を始め、金沢の工芸品などのギャラリーが所々に設えられ、のんびりとした気持に変化と楽しみを与えてくれる工夫がされていた。

日ごろの雑念やたまった老廃物を浄化し清めてくれ、癒しをもたらす、そんな主役ではなく旅客者を引き立てる脇役に徹するような素敵なお宿であった。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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