富を得るのに努力と苦労は必要なし

僕は自分の人生における哲学の最上位に『シンプル』というものを置いている。

これはひょっとしたら老子の『無為自然』に近いのかもしれない。

そして、人生というのはつまり、日々を生きていくということに他ならないので、では日々生きていくとはどういうことなのかといえば、『衣食住』を満たすということだろうと思う。

では僕が自力で拵えることができるものでこの『衣食住』に含まれるものがあるかといえば、皆無である。

自分で着る物、靴下でさえも作ることはできないし、食べ物といっては家庭菜園で夏にトマトが作れるくらいのものだ。

住居にいたっては、作れなくもないかもしれないが社会生活を営んでいる以上、建築技術に則った家屋に住まなければ体面が悪いだろう。

いずれにせよ、それを建てるには土地がいるので、国・自治体からは少なからず恩恵をいただかなくてはならない。

ここに仕事というものが生れる。

なにかのおかげをこうむるかわりに、自分もまた誰かを利する働きをしなければならないのだ。

けれども、それは直接的でなくてもよい、役所のおかげをこうむったので、役所を利さなければならないわけではない。

それを可能にしたのがお金であって、とてもすばらしいシステムだと常に思うところだ。

誰かを利してことの証明がお金であり、その証明を持っていることでなにかの恩恵に授かれるというわけなのだ。

『働かざるもの食うべからず』とはまさに現代社会の掟であって、これからは逃れられないであろう。

他人を利した分だけそれ相応のお金が手に入る道理なので、お金がほしければ他人を利することを考えればよい。

そう考えてみると、仕事というのは他人本位であって自己本位ではないということになる。

誰しも自分のためにすることには楽しみを覚えるが、それが失われ、ただ他人のためのみのことであったらやはり嫌であろう。

一般的に商人という人が儲かることができるのは、目に見えて、直接的に人を利しているからだろう。

人びとが食べていけるのは、根本的にはその野菜や米をつくっている農家のおかげなのだが、彼らは間接的に結果として利していることにはなるが、それを家庭に届けている商人のほうが利しているといえよう。

また、実質的に利することよりも喜ばせるということのほうが金銭的ポイントが高いように思われる。

勉強の成績を上げたりだとか、もっと生々しい話をすれば、キャバクラやパチンコなどの歓楽に供する仕事はお金を多くいただけるだろう。

だから、ある程度のところまではお追従やお世辞や社会的立場が苦にならない感性を持っている人がある種お金に恵まれる立場といえるのかもしれない。

自己本位でプライドが高く、気位のあるひとというのはなかなか厳しい立場に立たされるのかもしれない。

ではこうした人たちにはお金に恵まれる機会が与えられないのかといえばそうではないと断言せざるを得ない。

自分の欲するところのものに力を注いで、それが結果として衆人を喜ばすこととなれば立派な仕事となるからだ。

僕の目指すところはまさにそこのところで、もちろん折り合いをつけなければならないところもあるのだが、書きたいものを書き、他にも自己本位でやりたいことはあるのだが、それは明らかに道楽の域をでないように思われる。

例えば旅をする、読書をするなどは一体誰を利することになろう?

決して利することなどない、せめてそれを書いたり、話したりしなければならないから結局前に言った書きたいもののなかにそれを含めていくのがよかろうと思う。

今はバイトなどの細かいお金を稼ぐには健康な体さえあれば困らなさそうなので気楽に構えているが、安泰ではないことだけは肝に命じておかなければならない。

一人で生きていくならば細かなお金ですむかもしれないが、一生を考えればそうともいくまい。

そうした自己本位の仕事を芸術家や学者、哲学者とみてよいだろう。

彼らは決して衆人を益しようとは考えてはいない。

まったく自分のため、したいことをして、気ままにそれを発表したりすることで、うまくいけばそれで食べていくという具合なのだ。

努力や苦労が大金を生むというような誤解が世の中ではまかり通っているのであるが、それは決して違うと思う。

人を喜ばせるように楽しく、貢献することがお金につながるのであり、それはつらい努力によって得られるものではないし、自己本位のことに努力という言葉は使えないだろう。

僕が選んだ後者の自己本位の結果他者を利するというような仕事は偶然の産物、幸運によるところのものといわざるをえないのであるから、そういった運を呼び込めるような行動を日々とっていくことがもっとも成功への近道なのかもしれない。

この他人を利する主体の仕事にせよ、自己本位の結果の他人を利する仕事にせよ、それによって富を得るためには努力や苦労、それは少なからず疲弊や不機嫌、無気力を生み出す、ではなく、喜びとやる気、上機嫌が必要である。

そうであるから、まず始めることは笑顔をつくること、笑顔は日々の充実からやってこようし、前向きな考えから生れてこよう。

毎日を前向きな考えで生き、運を呼び込むような暮らし、生活、行動を心がけることが富を得ることにつながるのではないかと思う。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

無料メールマガジン
メルマガ購読・解除
 
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる