心の渇き

僕は心が渇いた。

親不孝ほど忌まわしいことはない。

しかし、僕はなんと理解されなかったことか、閑却され、聞く耳さえ持とうとしなかった両親。

僕は恨むのでも軽蔑するのでもない、ただ悲しいのだ。

頑なに考えを押し付け、その基となる思想を広げようとはしなかった。

間違った考え、歪んだ信念、誤った神の認識。

それを愛情を盾にとって突きつけるのだ、そして僕を疲弊させるまで追い詰めるのだ。

自らの頭に浮かんでいる話の流れから独立した主張を口に出す機会だけを覗い、話の継ぎ目に語りだす。

会話にならなかった。僕の言葉はその場に置き去りにされて、崩れ去るのみだった。

そうして生きてきたから、いつも心が渇いていた。

その渇きを癒す泉は書物であった。

先人たちは僕を寛大に迎えてくれるように感じた。

それは虚構だとわかっていたが、読書することで心の疲弊は和らいだ。

言葉には人を癒し、励ます力がある。

時には背中だって押してくれるのだ。

ずっと、僕は自分の背中を「だいじょうぶだ」と押してくれる存在を求めていた。

いまでは、書物が少なからずその役割を担ってくれているのだ。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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