世界を知ろうとする人間の使命

『特殊なものを把握し描写するということが芸術本来の生命でもあるのだよ』

『一般的なものに留まっているかぎりは、誰にでも模倣されてしまうが、特殊なものは、誰もわれわれの模倣をすることができない。なぜかといえば、他の人たちはそれを体験していないからだ』

『特殊なものは人の共鳴をよばないのではないかと心配する必要はない。全ての性格はどんなに特異なものでも、みな普遍性をもっているし、描かれうるものは石から人間にいたるまで、すべて普遍性をもっている。なぜなら万物は回帰するのであって、ただの一度しか存在しないものなんてこの世にはないからだ』     『ゲーテとの対話』エッカーマン著より

これらの語が意味しているものは一体なんであろうか?

特殊なものとは抽象的な観念を脱した個性的なものであって、一般化されてしまっている概念に陥らずに自分独自のリアルな率直な視点によって捉えられた事物、感覚である。

それは特殊な経験により得られるかもしれないし、鍛錬を重ねた末の努力の結晶として研ぎ澄まされた超人的感覚によって捉えられる類のものかもしれない。

いずれにせよ、大衆が到達し得ない地点からの視界を見せること、感覚を超越した疑似体験をさせしめることが芸術家の生命であるのだ。

僕はこの『ゲーテとの対話』で話される事柄をこのブログに反映させ、芸術性を高め、文学的要素も加えて生きたいと思っている。

特殊な経験をし、それを直截に表現する。また、ありがちな、誰しもが経験したことのある事柄を深い洞察で、あるいは鋭い観点で捉え、表現する。

それもまた特殊性を持つ。真の意味では一般的な人たちはその体験をしていないといえる。

表面的な変化のみによって人々は感化されると、先入的に考えてしまうが、実際の行動や欲求をつかさどる部分は万人の共通するところであって、それは普遍性をもっている。

また万物も内なる普遍性というものが備わっており、それらを適切に表現し、人々に伝えることができるのであれば共感を得られるに違いないのだ。

まさに、そのことが芸術家始め、この世界を知ろうとする人間の使命である。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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