Mさんとの思い出

Mさんが12月いっぱいで退職される。

そして今日の勤務がおそらく一緒に働く最後になると思う。

僕が初めて賃金をもらって働いたのがこの職場で、一緒に働いたのがMさんだった。

歳が孫とおじいちゃんほども違うのに一緒に働く機会に恵まれたことはとてもありがたい。

Mさんは小さいけど、働き者で気さくなおじいちゃん。

一緒に働きだして4年にならないくらいで、その間にたくさんの話をした。

Mさんは星空を見上げるのが好きで、「火星がみえるね」、「金星かな、あれは」といっしょによく外に出て夜空を見上げた。

僕も星が好きで、すこし知っているから、冬になるとオリオン座やシリウスを教えてあげた。

今日、もう最後になるからお世話になりましたとお礼をいったら、Mさんは、

「星を見ると、hajimeくんのことを思い出すかもしれないねえ」といってくれた。

なんでもない仕事中のひと時だったけど、そうして2人の記憶の中に思い出が残っていることは素敵なこと。

シフトが一緒になると、Mさんはいつも「のんびりやりましょう」、「hajimeくん、休憩しとってちょうだい」、「ニコチンタイムにいってくるね(タバコを吸いにいくこと)」と本当に楽しい人だった。

Mさんの口癖のいくつかが僕にも自然に移っていて、今ではそれもいい証だなとおもう。

相槌を打つときに、「ほんとそうだね」というように「ほんと、~だよね」という口癖が僕に移って、その言葉をよく使ってしまう。

いつも遅番のときは夜の12時までなのに、ぜんぜん元気に働けるのはすごいなあと思っていた。

いつもコンビニやバローで買ってきた弁当を持参して、20分ほどで食べて、すぐに仕事に戻るMさん。

Mさんは生涯現役を掲げていて、元気なうちは働いたほうが夫婦喧嘩もなくすむし、食べていかなきゃねーと話す。

本当の現役のときは、上司に叱咤されると、決まって「来月はがんばります」と答えるので、「いつになったらがんばるんだ」といわれたものだと教えてくれた。

仕事はそのくらいでいいというのがMさんの流儀だ。

僕のことをhajimeティーチャーと呼んでくれ、よく政治の話やiPS細胞の話もした。

僕がやらなければいけない仕事をよく代わりにやってくれた。

Mさんありがとうございました、お世話になりました。

「まだ公園で仕事を続けるから、会うかもしれないね、そのときは誰だったかな?なんていわないでちょうだいよ」と笑ったMさん。

人との出会いが僕たちの生活を豊かにする。

時には年代の人たちと交わりを持つことで、ふだん触れないやさしさやありがたみを感じることが出来る。

そんなことを教えてくれたMさん。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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