一人旅 港町尾道

吉野家で3人、朝食を食べた。

僕はこれから1人で旅を続けることを2人に告げた。

彼らはせっかく鳥取まで来たのだし、もうすこし2人で車で旅を続けると言った。

僕も広島へ向かうつもりだったし、彼らも広島まで行こうということだったから、今思えば一緒に行ってもよかったのかもしれない。

鳥取駅まで送ってもらい、そこで2人と別れた。

ここからが僕の一人旅の始まりだった。

青春18切符を片手に、やや膨らんだバックパックを背負い、電車を待った。

山陰は少しだけ交通の便が悪く、少し待ち時間があった。

このときもうすでに、昼近くになっていて、この日は移動するだけであった。

電車には6時間以上乗らなければならなかった。

なぜなら青春18切符は鈍行列車にしか乗れないからだ。

昼前に鳥取を出発し、気づけば夕方になり、日がどんどん低くなっていく頃だった。

1人電車でこんなに遠くへ来たことがなかったから、もう家へは帰れないな、と思うと少し寂しいような、家が恋しいような気分になった。

空腹だったことも手伝って、突然郷愁に駆られてしまった。


広島県に入ると、港が見えるようになってくる。瀬戸内海だ。

僕は港町尾道で下車することにし、そこで夕食を済ませることにした。

この旅は、ゆっくりとお金をかけず、実際に足で歩いたりしながら空気を感じ、学ぶことがコンセプトだったから、食事や宿泊は安く済ませようと思っていた。

ご当地ラーメンや定食があったら積極的にそれらを食べることにした。


尾道では、尾道ラーメンを食べた。

このラーメンは脂身を細かくしたものがスープに浮かべられている、独特のコクが持ち味だ。

腹ごしらえを済ました後、尾道駅周辺を散策した。

尾道の町を歩くと、塩気の混じった風と港町のごたごたした景観が心にしみ、時間を忘れてしまいそうだった。

800px-Onomichi_Channel03s3200.jpg


道幅も狭く、また山腹が迫っているから目線を上げると圧迫感を感じるほどだ。

商店街、駅周辺、路地どこにも人かげがあまり見えなかったが、寂れている印象よりひっそりとした港町という風情だった。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

無料メールマガジン
メルマガ購読・解除
 
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
月別アーカイブ
最新トラックバック
最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる