真理へ至る方法 『方法序説 第2部』

自分を真理へ導くためにデカルトは哲学の「論理学」、数学の「解析」と「代数」を用いた。

しかしその論理学は『3段論法も他の大部分の教則も、未知のことを学ぶのに役立つのではなく、むしろ、知らないことを何の判断も加えず語るのに役立つだけだ。実際、論理学は、いかにも真実で有益なたくさんの規則を含んではいるが、なかには有害だったり余計だったりするものが多くまじっている』し、

「解析」と「代数」は『ひどく抽象的で何の役にも立たないことにだけ用いられている』

だからこの3つの学問の長所を含みながら、その欠点を免れている何か他の方法を探究しなければならなかった。

そこで論理学を構成しているおびただしい規則の代わりに、四つの規則を定めた。


1、明証的に真であると認めるのでなければ、どんなことも真として受け入れない。

2、検討する難問の1つ1つを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割する。

3、思考を順序にしたがって導くこと。そこでは、もっとも単純でもっとも認識しやすいものから始めて、少しずつ、階段を昇るようにして、もっとも複雑なものの認識にまで昇っていき、自然のままでは互いに前後の順序がつかないものの間にさえも順序を想定して進む。

4、すべての場合に、完全な枚挙と全体にわたる見直しをして、なにも見落とさなかったと確信する。

この規則はあくまで、数学的見地から与えられたものであって、哲学における確実な原理を表すものではない。

この原理を打ち立てることはこの世で何よりも重要なことであるが、一方ここにおいては速断と偏見がもっとも恐れられるべきである。

だから成熟した年齢に達するまでは、これを企ててはならない。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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