シャガールは「おしゃれ」

名古屋栄の松坂屋美術館へマルク・シャガール展へ行った。

実際にこういった展示会などに足を運ぶとなにかしらの知識を得ることができるので、それだけでも有益だ。

この展覧会に行くまで、「タピスリー」を知らなかった。

絵画をそのままタピスリーに表現することでそのダイナミクスさ、躍動感、迫力、色彩の配置が明瞭に認識できるのでおもしろい風合いがあった。

とはいえ、たいていのものがとても大きな一枚布になっているから、制作はよほど大変だろうと、作者の情熱と、モチベーションに驚くばかりだった。

そして、メインのシャガールの作品だが、この日まで僕はその作品について、構図があまりにシュールで色使いは特徴的であるものの、対象物の捉え方があまりに抽象的かつ大雑把に感じられ、キャンバスの塗り残しやインクのかすれ具合もなかなかのものだ。

だからあまり好きな芸術ではなかったし、感想もそういったネガティブなものしかもっていなかった。

ところが今日のような個展に行くと、すべてがその芸術家の世界観をあらわしているので、その重要な特徴やまとまり、バランスのよさが際立つ。いつも気がつかない美点に気がつくことができる。

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シャガールの作品は「おしゃれ」だと見ていくうちに思うようになった。

色使いと退屈さを感じさせない、単調さのない筆致と、色の変化、躍動感。

色も多用しないので安定感がある。

芸術家が芸術家たるゆえんはその作品にアイデンティティを持たせることができることだと思う。

シャガールの絵は誰が見てもおおよそわかるほど特徴的で、個性を持っている。

それだけでもすばらしい作品である。

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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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