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「音泉リビング パラゴン」 名機と名作に囲まれて


せっかくいい宿に泊まったのなら、宿だって満喫したい。温泉、部屋、そして食事。これらを楽しむのは当然なのだが、私は館内の散策も欠かせない。ロビーや渡り廊下、書庫やギャラリー、談話室などそれぞれの宿に館主自慢のスペースがきっとある。孫九郎では間違いなくこの「音泉リビング パラゴン」だろう。

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奥にみえるスピーカーが名称の由来となっているJBL社のParagonというスピーカーで名機として知られるが、残念ながら現在では製造されていない。私は少しオーディオに興味があるので、まさかこんなところで歴史的名機に出会えるとは予想もしていなかったが、非常に感動した。その音質はというと、のびやかでやわらかな心地いい音色を醸し出し、このときはJAZZが流れていたが、とても心地いい空間を演出していた。見た目も貴重な工芸品のようなたたずまいでvery good!アンプに目をやるとMcIntosh社の真空管アンプでこれがまたオシャレでカッコよくてたまらない。この音を聞きにまた宿泊したいくらいである。

手前に見えるラウンジチェアは名作中の名作「イームズラウンジチェア」で版権が切れているため価格帯はピンキリのようだが座ってみて上質な感じがしたのでいいものだろう!これは全く若輩の私の主観なので参考にならないが、私は心地よくこの椅子に包まれて時を過ごした。置いてあるソファやテーブルは飛騨高山の家具「柏木工」で製造されたものが多く、どれも洗練されたデザインとすぐれた質感を備えたものばかりで、大いに魅了され、翌日高山市内にある柏木工ショールームに足を運んだ。いつかこんな空間を自宅につくりたいものである。
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温泉の質にとことんこだわった福地温泉『孫九郎』

このクソ暑いときに冬の温泉の記事を書くなんて、どういう神経をしてるんだ?という批判はごもっともです、気に障らければお付き合いください。

日本には多い少ないというのは相対的なものなので断定することはできないけれども、豪雪地帯がいくつかあって、その一つに奥飛騨温泉郷は数えてもよい雪深い地域である。東海北陸道によってずいぶんアクセスしやすくなったその道中は白鳥ICあたりから徐々に雪景色になってゆく。飛騨清見ICまでハイウェイ、高山市街へ続く道はよく整備されていて難なし。市街から槍ヶ岳目指してぐんぐん進んで行く。完全な冬仕様で臨まなければたどり着くのは困難な道のり。しかし、雪道に慣れていない私には新鮮さとスリルで面白かった。福地温泉は奥飛騨温泉郷の離れともいうべき、わき道を入ってゆく独立した小規模な温泉地。数少ない旅館は精鋭という感さえある。急斜面の中ほどに目的の宿はあった。

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源泉100%、温泉の質にところんこだわった『孫九郎』。飛騨らしい木造建築で横広の入り口は老舗旅館らしく、懐かしさを感じさせる。山に囲まれ、当たりは静まり、降りしきる雪から音が伝わってきそうである。広々としたロビーは、寒冷地のため窓を最小限にとどめていることと、厚い雪雲によって日差しがさえぎられていることで薄暗かった。手厚いもてなしを受け、部屋を案内されるとまず軽く湯あみをした。

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2015年にリニューアルされたばかりとあって、新しさを保ち続けることは不可能ではあるものの、それゆえに新しいということはそれだけで価値がある。リニューアルしてすぐと少しの使用感がどちらも同じ利用料金であることを考えればそのお得感は言うまでもない。新しさと使い勝手や居心地はまた別問題であり、この内風呂は賛否あるかもしれない(もっとも否定的な感じを私は持たなかった)が、木材石材の質感はとてもよかった。泉質に関しては後で、露天風呂の時に書きたいと思う。

食事は大広間にて遠赤ガス使用の炉端風テーブルで川魚と五平餅を焼き、山菜や飛騨牛、地元食材を使った郷土料理を楽しんだ。おそらく実用性の面を配慮して、使われていなかったが本物の囲炉裏もあって、それ囲むようにクマとカモシカの毛皮が敷かれていた。そういえば、スーパードライ瓶が人生で一番おいしく感じたのはこのときだ。

甚五郎ラーメン 旅の一興としての中華そば


寒い時期のラーメン一杯、それが旅先での中華そばならこれ以上のごちそうはない。

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私は飛騨高山方面へ行くときには必ず「高山ラーメン」を食べる。日本人なら嫌いな人はいないであろう醤油の香ばしくも上品な芳香を楽しめる料理の一つがこの高山ラーメンだと私は思っている。これ以上ない中華そばのビジュアル。ザ・高山ラーメン。スープはまろやかでカツオ?のしっかりとしたうまみと鶏ガラ?のコクが絶妙に一体となってうまい。麺はちぢれ麺でやや白っぽい。際立ったなにかがあるわけではないが、それだけ日常的に食すのに適した、まさに中華そばのイメージにぴったり。

私がこの「甚五郎ラーメン」を選んだ理由は単純に幹線道路沿いにあって、ミニを停めるための駐車場が容易に確保できるからだ。店舗の隣には持ち帰り用ラーメンの製造工場が併設されていて、なるほど人気の程がうかがえたし、ひっそりとたたずむ名店という風情ではないけれども、親しみやすく年季もあって味わいがあった。旅行者にとってはこれくらいはっきりとした店構えだと利用しやすい。絶品のご当地ラーメンとはいいがたいかもしれないが、のんびりとあくまで腹ごしらえとしてのラーメンだと考えると旅の一興となりうるラーメン店である。

奥飛騨温泉郷の離れ 福地温泉 スタッドレスタイヤを契機に


購入したBMWミニにはサービスとしてスタッドレスタイヤも付けてもらえた。とはいえ、私は雪国に住んでいるわけではないので使う機会は実際皆無である。まあでも、せっかくスタッドレスタイヤがあるのだから使おうという気になる。冬の足音はすぐそこに聞こえていた。雪国といえば、名古屋から思いつくのは岐阜か長野。毎年冬になると私は奥飛騨か志賀高原あたりの温泉へ交互に入りに行くようになっていたが、今年は奥飛騨にいこうかしらと思っていたところであった。奥飛騨は紛れもない豪雪地帯、スタッドレスタイヤの本領発揮するにはもってこいの環境。私の物事の進め方はこういった具合だ。偶然性を含んだ出来事に対して最適かつ合理的な行動をとるのである。私は他者や自然事象による反応によって人生を歩んでいる心持ちがする。

今こうしてブログを書いている現実世界では雨は全然降らないけれど、梅雨入りしている。夏がすぐそこだ。ブログでは二年前の冬の出来事を綴っている。失われた時を求めながら、自世界の再構築を私は試みているわけだが、徐々に現実に近づいてきているが、心配はいらない。現実を超えていくことはありえないし、常に現実を追想し、再構築するという図式は変わらない。「魔の山」が私に教えてくれたように、時間をなるべく細分化することで充実した過去を実現し、その充実した過去を未来に投射しようというのである。過去が現実に近づきつつあるのは、私が現実逃避を控えるようになったことと大いに関係している。つつじ園のツツジが美しく思えた時期があった。しかし、今は通勤途中に道路の真ん中で堂々と咲き誇る夾竹桃に生きる勇気をもらい、言葉を失うほど美しく思える。もはや空想と散歩によってどこにでも桃源郷は現れる。

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奥飛騨温泉郷は私の初めての冒険の一つに数えることができる。氷瀑と秘湯。平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高という五つの温泉地からなる奥飛騨温泉郷はそのどれもが豊富な湯量を誇り、泉質も間違いない。その冒険となったのは新穂高温泉で、一番奥地にあるまさに秘湯でほとんど野湯に近かった。心身ともに余裕と充実にあった私は、奥飛騨の離れと呼ばれる「福地温泉」に行くことにした。奥飛騨温泉のはなれと呼ばれることもあるようで、少し外れたところにあり、周りは静寂に包まれている。規模は大きくないがそれだけ上質な宿が並び、奥飛騨温泉郷随一の有名宿「湯元 長座」もここ福地温泉にある。私が選んだのは泉質にこだわり、緑褐色の濁り湯を持つ「元湯 孫九郎」。最近リニューアルされたという内湯が決め手となった。

素晴らしきホスピタリティ 想古亭げんない


「味の味」というこだわりの味の名店を紹介する雑誌で紹介されていた『想古亭 げんない』。その魅力はずばり食事である。

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夕食のメインは長期熟成の近江牛のサーロインステーキ。塩コショウ、ワサビ、タレなど五つの味わいで楽しめるようになっている。食感は実にやわらかい。脂身は少なく、熟成による柔らかさであろうと思う。上品なほのかな香り。肉っぽさは弱いかもしれないが、甘味を感じる。私は塩コショウ、わさびが気に入った。ともあれ、三大和牛の一つといわれる近江牛を食することに大いなる喜びを感じたことは言うまでもない。三大○○というのははっきり決まっているわけではないことも多く、この三大和牛とて例外でなく、松阪牛、神戸牛とするものや、近江牛を含まず、米沢牛があげられることもある。それは判断基準によるのであるが、ある基準から優れているということは間違いない。近江牛はその希少性、こだわりの飼育法、そして長い歴史を有している点で優れているようである。和牛もなかなか奥深いのであった。

近江牛が供されるから味の名店なのであろうか?いや、夕食はこれだけにとどまらない。存在感では見劣りするものの、う巻きも絶品であった。蓋つきの陶器に納められて出てきた。卵の甘味、ウナギの香ばしさが交じり合っておいしい。ふっくらと焼き上げられたウナギはふわふわの卵を邪魔しない仕上がり。華やかさはないが懐かしさを感じさせ、同時に郷土料理との新たな出会いにわくわくさせられる。充実した食事の時間を堪能した。

私がこの「想古亭 げんない」で強く感じたのは、充実したホスピタリティ。客室は十分なほど広い。風呂は別棟であるが貸切。食事は個室で、朝食は庭園に面した縁側のある、掘りごたつ式の座敷で頂いた。

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左奥に見えるのは「五右衛門桶風呂」といって、五右衛門風呂の木桶タイプ。木の香りに包まれながら浸かり、サウナの要素も持ち合わせているお風呂。こちら「光明石温泉」と名付けられており、放射性元素を含む自然石である光明石を泉源体とした温泉なんだそう。ややごつごつしたざらつきのある石の湯船は強化プラスチックやホーローなどより温まる気がする。なにより広々とした浴室は贅沢である。とにかく滞在中はどこにいても心地がいい。

チェックアウトを済ますとお土産としておにぎりを下さった。私のような当てのない旅を続ける旅人にとって、こうしたささやかな食料は非常にありがたいのだ。玄関先ではたぬきと見間違うおっきな犬?が日向ぼっこをしていた。飾らない宿。洗練され、上品な宿もいいが、こうしたおばあちゃんの家のような肩肘張らずに過ごせる宿も旅の疲れを癒してくれるし、魅力的である。
プロフィール

hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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