グローバルゲート 大須DEPO


カリモク60には正規販売店があり、かつて大須観音の北側のビルの2Fに小スペースな大須DEPOという店舗があった。やや陰気な雰囲気で私は行こうと思えなかったが、この度名古屋に新たに誕生したランドマーク「グローバルゲート」内に移転したとのことで現物の「Kチェア」を見てみようと思った。私がAにそのことを話すと「Kチェア」にも興味があるけど新しくできたグローバルゲートに行ってみたいから私もついていきたいといった。スープカレーを食べに行く約束も既にしていたから、じゃあグローバルゲートに行ってからカレーを食べようという話になった。スープカレーの店は金山にあったのでついでにという感じでもなかったので、旧大須DECOだったらちょうどよかったのにと思わなくもなかった。

あおなみ線に乗るのは初めてだった。いかにも臨海という雰囲気で福岡の小倉駅出発前のときに感じたうつろな心持ちを思い出した。その海が想起させるイメージは人工的で無機質な潮風であって、歓楽や生命力を含まないものである。Aに初めて出会ってから毎度会うときに感じる前回の印象との変化量が最も大きかったのはこのときである。彼女が恋をしているかどうかは判然としないし、私自身も彼女に対する意識がどのような変遷をたどっているか細かく見て取らなかったので憶測でしかないのだが、女性が綺麗になったりかわいくなる(みえる)というのは本当らしい。私の目的がKチェアであったのに対し、彼女は少なくともグローバルゲートという場所、そこに存在する私たちという認識であったこともかなり影響を与えているだろう。

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「名古屋にもこんなオシャレなところができたんだね、まるで表参道とかみたい!」とAは上機嫌だった。私は表参道は行ったことがなかったので、「表参道行ったことないわー。今度から表参道って聞いたらここをイメージするよ、俺の表参道はグローバルゲートと同義」

「私が写真とったり周りをキョロキョロ見るから、友達に田舎育ち丸出しで恥ずかしいからやめて」っていわれちゃったんだよ。でも田舎暮らしでもの珍しいんだから仕方ないじゃんね?」「俺も初めて銀座行ったときそんな感じだった!」

大須DEPOの店内はカリモク60で統一され実際よりも広く見えた。私のお目当てはKチェアの一人がけだったものの、肘掛も一一体になっているソファタイプも気になったが、想定していたよりもKチェアの木製の肘掛が滑らかでしっとりとしており、反対に座面がバネとウレタンの反発のチープさが否めず―価格を考えたら当然である―、カリモク60はこの木材にこそ価値があると思えたので迷いなく「Kチェア」に気持ちを固め、サイドテーブルという名称ではあったが、ソファーのメインテーブルとしても使えそうな、サイドテーブルもあわせて購入することにした。ただし、「Kチェア」にはまだ迷いどころがあり、座面の材質がいろんなタイプ用意されている。

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無論、Mが有していたのは定番の黒の合成皮革のもので一番人気、Kチェアといえばコレといった代物だったが、私は合成皮革はどんなものでも肌になじまないので却下し、もう一つの定番というモケットグリーンも、そもそもグリーンというカラーの自然色の強さが人工的な製品として扱いにくいと私は考えているので、小物、アクセントには適しているが、今回あくまで生活の大部分を担うことになるカラーとしては適切でなかった。そうなるとお誂えむきといえるのがこのタープブルーのファブリック素材でデニムのような色合いのものだった。シックな雰囲気の内装にも合いそうだった。こちら比較的新しいモデルということでオリジナルの味わい深さには確かに欠けるが、洗練され、扱いやすくなっているといえそうである。
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空想の世界の玉座 私の一歩も二歩も前を行くM


睡眠環境は非常に満足のいくものになった。あとは一日一日夜を過ごし、寝つき、目覚めがどうであるか、どのように変化していくのかを注意深く観察し、その成果と適正さを検証し、修正を加えながら理想へ近づける努力をしなければならない。

さて、私が睡眠環境を整えるのは他でもない、起きている時間、日常の充実のためだ。そして私に充実を約束してくれるもの、それは実りある読書である。同時に、実りある読書は日常をより豊かなものへと向上させてくれる。私は読書環境の整備に着手した。リラックスしながら高い集中力を発揮できるような読書空間、それはどんなものであろうか?私は今まで読書環境というものに対して真剣に向き合ってこなかった。読書はどんなところでも、たちまち私を空想の世界へいざなった。私には息苦しい世界であった。しかし、いまや空想の世界の、想像力の支配する世界に慣れてしまって、ツァラトゥストラが山から下りるように、私は世間に顔を出す。しがらみもいざこざも抱えず、悩みなき、苦悶なき、悟りのような―悟りとは諦めとはなにか、私は生きる世界を見出したのだ―心持ちで一切が私を過ぎる。私はすべてを許せそうな、すべてを愛せそうな、すべてをあきらめられそうな、すべてに無関心であるような、死を選んでも不思議ではない。そんな心持ちで書物を開いて、精神の扉をノックする。この想像の世界に心地よく浸るためのまさに玉座が、私には必要だった。

Mは常に私よりも高い次元で人生をプレーしていた。サッカーはうまかったし、賢かった。女の子にもモテていたし、誰にでも優しかった。私は彼から音楽を学び、やさしさを教わった。彼は早い段階から、ライフスタイルにこだわり、私を部屋に呼んだり、街へ連れ出したりした。彼は言った、自分の部屋を持つべきだよ、そしてね、徹底的にこだわるんだ。お前が愛するものしか、考えなくていいんだ、想像してみてよ、自分の好むものに囲まれて過ごす日々の生活を。今、Sが座っている、そのイス、初めて自分で買った俺の住処だよ。カリモク60のKチェアっていうんだ。俺はさ、親の家に住んでて、出て行けって言われたらそりゃ出て行くしかないだろ?でもこのイスに座っちゃいけねぇとは誰にも言われないんだ。どんな格好で座ってたって文句は言われない。これは俺のなんだ。所有するってそういうことだ。高校生でも買える代物だから大した値段じゃないんだけど、よくできてるんだ。長く使えて、いいものだよ、国産でね、カリモクって俺らの地元の家具メーカーだって知らないだろ?カリモクも知らないって?どんなものでも一流メーカーってのは知っといて損はないよ、安物をつかまされなくてすむからね。
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時間の相対性


私は名古屋駅から近鉄で三重方面へ向かっていた。中京テレビを過ぎて、蟹江、弥富と途中までの景色は脳内地図と乖離しなかったが、それより以西はスピードの加速もあり、比較しうるイメージさえ私は抱くことができなかった。そういった理由もあって、窓外はものすごいスピードで認識するまもなく過ぎ去っていき、時間の流れのほうがまだ実感を伴って認識することができたのだった。すると私は妙な感覚に陥り、ある発見をするに至った。それは、よく知られた時間の相対性であった。アインシュタインが提唱した「一般相対性理論」、これは正確に理解することは常人では不可能であるが、その中の光速不変の法則によって観測者によって時間の進みが異なるという結論が下されるが、私は図らずもそれを体験していたのであった。とはいえ、この相対性理論があったから私は事象としてこの時間の進みの実感を捉えることができたに過ぎず、むしろこんな立派な理論があるがゆえに、もっといえば科学、論理、というものがあるがゆえに、時間の相対性というものが当然であるかのごとき考えが退けられてしまう一面もある。誰もが時間の相対性というものを、幼いころに味わってきたことと思う。楽しいことをやっているときの時間は早く過ぎる。それだけでは相対性を紐解くには不十分だと私は考える。科学的に時間が早く過ぎることはあまり意味を持たない。時間とは時計の進み具合ではないからである。1時間働く。こうしたことが、今の私にとっては本当に不可解に思える。時間とは時計の進み具合ではなく、また時間とは観測者によって異なり、早く移動するものはゆっくり移動するものよりも時間の経過が遅い。これは科学的な物理的な移動に限定されないというのが私の見解であって、それゆえ個人は働きかけ次第によって時間をコントロールできるはずなのである。
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シーリーのベッド、西川の寝具 私の選択


私の新生活は睡眠環境をととのえることから始まった。適切な睡眠時間というのは個人差があるという。すなわち、自分自身の理想の睡眠時間というのはそれぞれ個人が長年の研究の末に導き出さなければならない道理となる。そして、それは睡眠環境や各個体の年齢や体調によって影響を受けるので非常に困難な作業といえる。そういった状況を考えてみると、ある程度睡ん眠環境を高い水準で安定的なものに設定しておくことは大きな意味を持つ。

さて、私の認識はやや甘かったようである。まずベッドはマットレスと、ボトムファンデーションという要はマットレスを置く土台とから成り、それぞれ多種多様なのだ。もっとも土台は大きく2パターンで見た目や収納に重点を置いたいわゆる家具としての傾向の強いものとスプリングを内蔵し、マットレスの機能を最大限発揮させるという機能性に重点を置いたものである。私としては高級ホテルのようなラグジュアリー感を求めていたので迷うことなく、スプリング内臓のボトムファンデーションにスタンダードモデルよりもワンランク上の商品との組み合わせで購入することにした。

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マットレスはポイスチャーテックコイルというスプリングの層をベースに低反発素材を上層に重ねるピロートップ仕様になっていて、しっかりと体は支えられながらも柔らかな寝心地が両立されている。しかしながら、実際に私がホテルっぽさ、高級さを感じたのはボックスシーツである。棒高跳び用マットのような分厚いマットレスをすっぽりと包み込んでしまうシーツはなんとも様になっていて、その下にはこれまた分厚い重厚なボトムファンデーションが覗いている。

おっと、枕を忘れてはいけない。私は基本的に日本ブランド、国産品を身につけ、利用し、食したい。それは私が日本人であり、日本に住み、日本を誇りに思い、信頼しているからである。ベッドは様式の就寝スタイルであるため外国産メーカーが適していると思うが、私の購入したシーリーベッドのラインは日本製で、サイズ感などちょうどよかった。けれども枕もシーリーとはならなかった。日本の大手寝具メーカー『西川』を忘れてはいけない。最近では低反発素材が主流で、マットレスもスプリングではなく、低反発の新素材などが注目されている。テンピュール、エアウィーブ、アスリープ、さまざまだ。しかし私はスプリング、そして枕は羽毛にこだわりたい。私はグースのものにしたが、断然ふわふわしていて、寝心地が最高なのである。枕も定期的に変えなくてはならないのでちょうどいいタイミングなので買い換えたしだいである。今回はしっかりと測定をして高さもあわせた枕だったのだが、絶対に調べるべきだと思った。なぜなら低いと感じるような枕が適切で、枕の使い方にしても肩の一部も枕にのっかるようにするのが正しい位置だった。シーリーのベッド、西川の寝具。それが私の答えだった。
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高級マットレス入門シーリー いつでもハイクラスホテルの眠り


私の自律神経は慢性的に失調している。だからこんな深夜にもかかわらず眠気を感じるどころかちょっとしたネタを思いついてパソコンに向かっているのである。かつては不眠に悩んだこともあったが、今では平気なもので、睡眠不足に極度に恐れることもなくなった。というのも睡眠が脳の働きに及ぼす影響は計り知れないもので、あらゆるパフォーマンスの低下に繋がり、生活の質が悪くなるからだったが、思考というものを疑ってかかるようになり、理屈に頼ることも少なくなった。要は歳をとったのだ。あるいは就寝スタイルの変化が功を奏しているのかもしれない。私は不眠に陥ってから日本式の就寝スタイルに変更した、すなわちあえて畳を就寝箇所にだけ敷いて―部屋は洋室だった―敷布団に掛布団、そして枕は蕎麦ガラというあべこべな環境で眠っていた。けれども、なかなか良好であった。

ところが、新たな住まいは鉄筋コンクリートでモダンな内装で布団を敷いて眠るというのはあまりに不自然であった。そこで私はベッドスタイルに変えることに決めた。正直、旅行好きな私はハイグレードなホテルで得られる心地よいベッドの眠りを体験して、ずっと憧れを抱いていた。いつかはシモンズのベッドを我が家に導入し、いつでもリッチな気分を味わえる環境を作ろう、そう思っていたのだ。今こそ、そのタイミングか??その前に、一度ほかの意見もと思い、友人の中でも屈指のお金持ちであるIに聞けばきっと別の高級マットレスなどの情報も得られるかもしれない、果たして聞いてみると、「シモンズは間違いないよ、そりゃあね。俺は断然シーリー派だけどね」

「シーリー??」私は全くこんな間の抜けた反応で、それもそのはず3Sなんていう言葉も知らず、妙な名前だなと思った始末だった。

「やわらかすぎず、硬すぎず、バネの反発と連動性がいい感じがするんだよね」Iは只者ではない。せっかくの友人の勧めであるし、名前もなんかかわいくて気に入ったし、アメリカ高級ベッドメーカー、通称3Sの一角で企業関連情報によると整形外科医などと協力しながら生理学的側面から製品開発をしているとのことで、シモンズは将来の夢として、まず高級マットレス入門としてシーリーマットレス購入に踏み切った次第である。
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hajime

Author:hajime
ぜひ、高校生や大学生などの青年諸君に注意深く読んでもらいたい。むやみに多読する必要はなく、知識や思想の力があれば悩みに打ち勝つこともできるのだ。僕自身が高校時代から現在に至るまで苦悩と苦悶を繰り返しながら、懸命に人生について、「善く生きる」とはどういうことか、ということを真面目に考え、行ってきた事実をここに記している。その内容はきっと青年に役立つであろうと思わないではいられない。

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